2018年3月19日月曜日

綾瀬駅周辺の自転車レーン



綾瀬駅周辺で自転車レーンが整備されている2本の道路を見てきました。

動画は今回、iMovieで映像に文字を重ねられると知ったので、説明的なキャプションを付けてみました。記事を補完する内容になっています。


区道・綾瀬312号の自転車レーン


線路北側の区道(場所URL

綾瀬駅を出て東へ少し進むと自転車レーンが始まります。路線名は、足立区の道路台帳では「綾瀬312」となっていました(道路台帳URL)。


横断帯用のピクトグラムが微かに残っている


青いペイントの幅は50cmも無さそう

右手の歩道はスロープの脇を通れるように車道側に張り出しているので、ここでは車道幅がcurb-to-curbで6.5mしかありません(道路台帳に拠る)。よくこの狭い中に自転車レーンを引いたなと思います。


あら、逆走自転車が。


川の手通りとの交差点では停止線が車と共通

この交差点は横断歩道がないので、車と同じ位置で自転車を待機させる必然性はありません。二段階右折の滞留空間と同じ角の部分での待機を認めた方が、交差点の通過に掛かる時間が少なくて済みますし、左折巻き込み事故に遭いにくくなります。


右手前、歩道に繋がるスロープから出てきた自転車の軌跡

2018年4月30日追記{
別の日に画面右手(川の手通り)からこの交差点を二段階右折したのですが、二段階右折の待機場所(隅切り部)からは信号機が見えないという問題があることが分かりました。仕方ないので他の車の動きから灯火の色を推測することに。



スロープの先は高架下の駐輪場の出入り口に繋がっている


横断待ちをする歩行者



歩行者は青色ペイントの施工前から地上を横断していた

「地上は自転車横断帯のみ、歩行者は歩道橋」という交差点は各地にありますが、地上で横断しようとする歩行者は他でも見られます(亀戸駅前渋谷警察署前神宮前一丁目など)。

いずれも、横断距離や交通量から見て地上に横断歩道があってもおかしくない場所で、信号機の青時間も自転車でなければ渡りきれないほど短いわけではないので、わざわざ階段を昇り降りする必要性が感じられないのでしょう(cf. “Design vs User Experience” meme)。






交差点から先は自転車レーンの幅が少し広がる

ここからは車道幅が約8.0mになり(道路台帳)、若干余裕が生まれます。





現地で写真を撮り忘れたバス停

車道上ではなく区の施設の敷地に乗り入れた場所に停留所が設置してあります。これなら自転車レーンが塞がれません。似た構造のバス停は北区にもありますね。



北区立中央図書館前のバス停


2018年4月30日追記{

後日、撮り直しに行ってきました。

車道は自転車レーンを除いた部分が結構狭いので、
車同士がすれ違うタイミングでは自転車との側方余裕がほとんど無くなります。




千代田線のガード下の交差点(場所URL)は自転車レーンに停止線なし

交差道路の細街路には信号機がなく、自道路の信号機は機能的には単路の横断歩道のそれに近いです。日本らしい信号機の過剰設置の一例ですね。もし信号機が無ければ、自転車レーンは交差点内にも連続して引かれていたかもしれません。


数は少ないものの路上駐車が発生している


整備区間の東端の交差点(地図URL)で折り返して振り返った図

ここも自転車レーンに停止線がありません。自転車は歩行者が渡り終わった横断歩道上で信号待ちをしています。


自転車レーンが刀の切っ先のように細くなっている

車のライトに照らされて、かつてあった区分線の跡が見えます。わざわざこれを消して切っ先型にペイントしたということは、何か意図があるんでしょうか? しかし車道の幅は約8.0mで一定しています(道路台帳)。



白線で区切っただけの自転車レーン時代


車道幅はギリギリで車のタイヤが白線に迫っている

乗用車サイズでないと車線からはみ出してしまうでしょう。自転車レーン整備区間の両端には大型トラック通行止の標識が立っています。


自転車レーンも蛇行幅を考慮するとギリギリの幅員

この狭さでも車道を通行する自転車が比較的多い印象を受けます。自動車の交通量と路上駐車が比較的少なく、大型トラックの通行も規制されているからでしょうか。


無信号交差点では青いペイントが連続している

ガイドライン策定以降は、こういう交差点では帯状のペイントに代えて矢羽根を使うのが一般的です。しかし機能的には帯状の青いペイント+白い破線の方が、脇道から出てくる車よりレーン上の自転車の方が優先であることが直感的に分かりやすく、優れているかもしれません(それが事故リスクを抑制するとは限りませんが)。


都道314号の自転車レーン


川の手通り(都道314号)の自転車レーン(歩道橋から南)

ここからは区道と交差する南北路線の自転車レーンを観察していきます。


線路の南の交差点は右折車の滞留で、


後続の直進車が自転車レーンに少し入り込み、自転車とニアミスしている


同じような場面が何度も現れる

自転車の方も縁石ギリギリに寄って衝突を避けています。健全な在り方ではないですね。ボラードなどで自転車レーンを保護した方が良いのでは?


路上駐車が発生している

川の手通りも自転車レーンは比較的よく利用されているという印象を受けました。路上駐車の少なさが効いているのかもしれません。が、最大の要因はこの写真を撮っている場所の真下の交差点(地図URL)を歩道からは渡れないことでしょう。


同じ歩道橋から川の手通りの北を望む

こちらはなぜかボラードが並んでいます。



StreetViewで見ると2009年8月の時点で既にこうなっていますね。






2018年4月30日追記{

後日再び撮影してきました。

綾瀬二丁目交差点(地図URL)。青色ペイント部分の幅は目測で1.3mくらい。


同じ地点から反対方向を見た図(奥に常磐線の高架橋)

街渠部分も含めれば1.8mくらいの幅があり、比較的安心して通行できます。


オートバイもちゃんと自転車レーンを避けて通行しています。

自転車の通行実態が乏しい場所ではオートバイが自転車レーンを走ってしまう問題が生じますが(車の渋滞をすり抜けるのに便利という強力な誘因があるので)、川の手通りは大丈夫そう?

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反対側の自転車レーン(地図URL

うーん、やはり路上駐車で塞がりますね。発生台数は少ないですが。







YouTubeで車載動画が公開されていたのでドライバー視点の参考資料として引用します。



綾瀬駅前(区道の続き)


区道・綾瀬312号の自転車レーンが無い駅前区間も撮ってきました。以下の写真は自転車レーンの始点に近い位置から西へバックするように並べています。

ながーーーーーい横断歩道

Google Mapsの航空写真で測ったら25mくらいありました。


駅前は路上駐車が多い (地図URL

この辺りは車道幅員が8.8〜8.9m(道路台帳)。荷卸しや人待ちでの駐停車を想定しているのでしょう。写真にはうまく写せませんでしたが、右手の食品スーパーの店先には駐輪ラックがズラッと並んでいて壮観でした。


プラットフォームの西端

変則的な丁字路です(地図URL)。交差点の中や直近に駐車する車が多いのでかなりカオスでした。


駅前を外れてさらに西へ

区道の終点の丁字路(地図URL)から撮影。この商店街は静かですが、丁字路で突き当たる南北方向の道は狭い割に荒々しい運転の車が多く通過していて参りました。警視庁の交通事故発生マップで見ると案の定、1件だけですが事故が起きています。


2017年に1件の負傷事故が発生している(元画像に強調加工を施した)

なお、警視庁の交通事故発生マップは2003年に提供が開始されたサービスですが、発生から数年が経過した事故は地図上からどんどん消えていくという謎仕様なので、研究材料として見た場合は検証可能性に難があります。

オランダにも交通事故マップがありますが、提供されているデータの充実度やマップの機能が圧倒的で、警視庁のマップが化石に見えます(詳しくは紹介記事を書くつもり)。


おまけ


千代田線と常磐線の間の高架下空間(なんかエモかったので)