生地は黄色に臥蝶丸。薄手で袖幅も狭いので、夏用だろう。
黄金分割を探してみると、
- 鰭(はた)袖幅と奥袖幅 (26 : 42 cm)
- 肩山~袖付け下端と其処から袖底 (26.8 : 45.2 cm)
首紙(衿)は普通の狩衣と同じく、和紙で分厚く仕立ててあるが(約8mm厚)、生地の薄さと釣り合いが取れていない印象を受ける。古い狩衣では、特に衿付けと肩山線が接する部分で、屡々糸の解れや肩裏布の破れが見られるが、着装時に狩衣全体の重さが此の一点に掛かる為だろう。袖付けの解れより繕い難い、厄介な箇所だ。
(JW_CAD で製図。クリックで拡大できる)