2016年5月23日月曜日

国会会議録に見る渋滞課金の議論

「渋滞課金」、「コンジェスチョンチャージ」、「ロードプライシング」などのキーワードで検索して見付かった国会会議録のメモです。



渋滞税

1件見付かりました。

第185回国会 国土交通委員会 第6号(平成25年11月13日)
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/185/0099/18511130099006a.html
○西岡委員 わかりました。委員会とかで一般質疑の中で話をさせていただくということの理解でいいんですよね。
 引き続きまして、イギリス、フランスの交通総合政策では、地方自治体にかなりの権限を与えている実態があります。特にイギリスでは、道路利用者課金、そして就業地駐車課税の権限を地方に与えて、ロンドンでは混雑課金と言われる一種の渋滞税みたいなものを導入して、交通混雑が三〇%改善されたというふうに効果が上がっているわけでございますが、我が国においても、基本計画の作成に当たっては、先ほど来よりお話がありましたとおり、地方分権の観点からの取り組みも重要であるというふうに思っております。


渋滞課金

3件見付かりました。いずれも2009年です。

第171回国会 国土交通委員会 第8号(平成21年3月27日)
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/171/0099/17103270099008a.html
○橋本参考人 先ほど、最後に私申し上げましたけれども、大都市部の、とりわけ圏央道や中央環状、それから東京外郭環状の考え方の最も大きな主張は、これは国の主張ですけれども、それは、都心をただ通過するだけの、都心に用事のない車の通過交通を排除する、分散させる、このことによって都心の渋滞を緩和するのだ、このように言っております。
それは、例えば、私は先ほど一例を挙げましたけれども、ロンドンなんかの場合でもそうなんですが、M25の、あれだけの大きな環状道路をロンドンの都市から二十キロ圏につくったわけですけれども、現実にはほとんど機能しなかった。むしろM25の方が込んで、そしてロンドンの渋滞も緩和されないという大変な失敗の例があるんです。ロンドンはそれで困りまして何をやったかというと、東京でいえば千代田、港区などの三区に相当するところに進入する車に対して、渋滞課金をかける。これは八ポンドかけているんですけれども、それによってこの間に減った車を検証すると、入ってくる車は一八%減じて、渋滞が三〇%なくなったという結果が出ております。

第171回国会 国土交通委員会 第8号(平成21年4月9日)
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/171/0064/17104090064008a.html
○田中康夫君 /* 中略 */ イギリスは、皆さん御存じのように、二〇〇三年の二月にロンドンに関しては渋滞課金制度というものを設けました、ロードプライシングですね。シンガポールは元々ナンバーが奇数の車と偶数の車で入れるのがあって、大金持ちの八八八八に乗っているような方は、多分七七七七と八八八八と両方持ってどっちでも入れるようにしていらっしゃるかもしれませんが。
ロンドンの場合には、これ五ポンドという金額が、七百三十三円が、平日七時から十八時三十分までは五ポンドを取っておりますけれども、これ自己申告制でございますからゴルフと同じでございます。でも、自己申告制だけれども、やはりそれがまさにジョンブル魂の国なわけでございまして、このことによって結果的に乗用車の通行量は二五%減少したわけです。
つまり、休日に千円どこまでも乗れますと乗用車の方におっしゃる前に、やはり私は、古賀誠さんもトラック協会の重鎮であられるんだったら、日本の物流を支えている業務車、あるいは逆に言えばバス、重量で通行料金も考えるなどというのはおかしいわけでして、社会的貢献度によってどうなのかということを考えれば、トラックであったり乗合バスであったり観光バスであったり、あるいはもっと言えば実車中のタクシーであったり、そうしたものに関して逆に値段を下げる方が、まあこれは余談でございますけれども、本来、そういうところの団体の方が皆様を支持されてきたはずなんでございます。しかし、そういう団体の方ではなく、皆様は今、浮草のような、晴れていれば選挙に行かないし雨になっても選挙に行かないし、その日の気分で行く無党派の方々をおつかまえになられようとお考えになって自動車の乗り放題千円とやられているのかもしれませんけど、これは本末転倒でございます。余りそういうことを言うと我々の票に響きますので、これ以上は申し上げませんが。

第171回国会 国土交通委員会 第10号(平成21年4月16日)
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/171/0064/17104160064010a.html
○参考人(松下文洋君) /* 中略 */ 工場の排ガスとか家庭からの排ガス、あるいはトラックからの排ガスというのはそう簡単には下げることはできません。これを下げると暮らしの質とか国際競争力というのが下がりますから、やはり余り好ましくありません。やはり、明日のエコでは駄目だと言われる言葉があるように、すぐそれを実行しようと思えば、やはり何らかの形で個人の乗用車利用というのを制限して、大都会では制限して、パーク・アンド・ライドとか渋滞課金とか、そういうモーダルシフトというのを進めていくというのが、もうあしたからその効果があるわけですから、そういう政策というのも道路建設に代えて望まれているんじゃないか、そういうお金の使い道というのもあるんではないかというふうに言われております。/* この次の段落でボンネルフ政策にも言及している。*/


コンジェスチョンチャージ

2件見付かりました。「コンジェスチョン」単体だと航空管制の文脈でも出てきました。

第169回国会 予算委員会 第3号(平成20年1月29日)
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/169/0018/16901290018003a.html
○小池委員 もちろん、現実を考えなければいけなくて、そして、省エネ、日々行っていかなければならない。
 ただ、私は、積み上げ方式という形になりますと、今できるところをやっていくならば、二〇五〇年の五〇%削減というのは到底無理だろう。であるならば、例えば月、火、水はもう自動車には乗らないとか、それぐらいのかなり激しい話が二〇五〇年に五〇%というのを確立するためには実際には必要になってくるであろう。これぐらいのものである。
/* 中略 */
 それから、これもロンドンでございますけれども、自動車の市内乗り入れの制限をし、これはコンジェスチョンチャージとか、それからロードプライシング制度などを導入しているということで、非常に政官財、三者一体となって、まさに低炭素社会を目指すんだというその勢いたるや、大変なものがございます。
 ましてや、イギリスは産油国でございます。ですから、石油のない我が国にとりまして、より本格的に取り組んでいくためにも大きな目標が必要なのではないか、また、そのためにも、環境税の導入ということは避けて通れない道になる、このように思うわけでございます。

第185回国会 国土交通委員会 第5号(平成25年11月12日)
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/185/0099/18511120099005a.html
○秋山参考人 /* 中略 */ 二〇一一年に、私、英国に行きまして、ロンドンのオリンピックの準備の状況を伺っていましたら、橋梁を三十カ所ぐらいだったか、それを全て英国全土の土建業者に委託をしたと。つまり、そういう公平性を出していたというのは印象的でした。
 そして、トランスポート・フォー・ロンドンという、日本でいう東京都の交通局に道路部隊をくっつけたようなものですね、そこが既に準備を始めていまして、その結果をこの間、ほんの少し伺ったのですが、二〇一三年の十月三十一日から一日にかけて、英国大使館でワークショップをやりました。そのときにトランスポート・フォー・ロンドンの人が来まして、オリンピックの準備とパラリンピックの準備は非常に重要で、彼らはやり遂げているんですね。
 日本の場合に問題なのは、東京都交通局と道路が別々で、警察が別々で、実は交通の一番大きな問題が、オリンピックのこれから進めようとする大きな問題になるんじゃないかと思っております。
 そういう意味で、統合化を、やはり警察と道路と交通は統合化の方向に、これから政策的にはかなり一体化しないと危ないなと思っておりますので、ここをぜひやっていただきたいなと。そのことによって、コンジェスチョンチャージ、ロンドンなんかは混雑税をバリアフリーに振り向けたり、そういうことができるようになるはずですので、日本でもその辺がまず大きな問題になるだろうと思います。


混雑税

17件見付かりました。これから追記します。


ロードプライシング

78件見付かりました。この語が一番人気が有りますね。これもこれから追記します。