大久保通りの空間再配分のイメージを作りました。
現在の大久保通り(2021年3月撮影) |
いま大久保通りには車道の端に自転車ナビマークが設置されていますが、そのピクトグラムがあったところで、自転車は車に追い立てられることに変わりはなく、緊張とストレスと排気ガスに晒されます。
実は大久保通り(都道433号)から南にたった500mの距離には道幅30mの別の幹線道路(都道4号)が並行しています。車の流れはそちらに迂回させるのが社会的に公正な棲み分けでしょう。
都市にかける負荷(死傷リスク、空間占有、騒音・排気ガスなど)が桁違いに大きな乗り物である以上、車は意図的に不便にして利用を抑えた方が良いからです。
冒頭のイメージの色違い版 |
そうして大久保通りを生活道路的な性格に変えると、今まで車のしわ寄せで不便を強いられてきた人々が様々な恩恵を手にできます:
- 信号機を撤去できる。横断で無駄な待ち時間を取られなくなる。
- 横断防止柵を撤去できる。歩道を広く使え、どこでも横断できるようになる。
- 自転車レーンを引ける。子供やお年寄りも含め幅広い人が車道を走れるようになる。
- 車の速度が下がる。車にとって肩身の狭い雰囲気にすることで慎重な運転を促せる。
- 騒音と排気ガスが減る。沿道の住環境が改善する。
ただし、イメージ図は車に対して道を一方通行にする想定なので、路線バスをどうするかが課題です。
交通量が極端に少なくなればすれ違い時だけ自転車レーンにはみ出す形で双方向通行にできるかもしれませんが、そこまで交通量を減らせるならむしろ車道全面を(車の通行も限定的に許容する)幅広な自転車道、いわゆる fietsstraat にした方が良いかもしれません。