2020年12月27日日曜日

アンダーパスでの迂回で自転車はどれだけ時間を奪われているか

ネーデルラントの自転車インフラ設計マニュアルは、自転車が最短距離、最小時間で移動できるようにすること (directness) を自転車ネットワークの5大要件の一つに据えていますが、日本の自転車政策ではその要件が目標として掲げられることは滅多にありません。行政は自分が自転車利用者からどれだけ時間を奪っているのかにまるで無関心のようです。

そこで、意識を向けてもらう材料を得るべく、池袋駅の南にあるアンダーパスを題材に検証実験をしました。自転車にはスロープ付き階段への迂回を指示し、車道を通らせないという、橋やトンネルでよくある状況の場所です。ここで「側道への迂回」と「車道の直行」を両方、両方向から試し、その所要時間の差を迂回による時間損失としました。

実験結果はあくまで一例ですが、直線距離で僅か300mほどの移動で損失は最大2分38秒。側道に迂回せず先にアンダーパスを抜けた自転車が15〜20km/hで定速移動した場合、約660〜880mもの大差が付く手痛い損失です。当然、現地では少なからぬ人が看板を無視して自転車で車道を直行しています。

別の見方をすれば、車道の一部を自転車道や自転車レーンに転換することで、今よりもっと多くの人が劇的な時間短縮の恩恵を受けられるということです。自転車のネットワーク整備、自転車の利用環境改善とは本来こういうことを言うんですよね(→ルールを遵守させることにしか興味の無い諸氏)。

2020年12月7日月曜日

2020年12月6日日曜日

南浦和の文化通りの自転車レーン

南浦和駅西口ロータリーから南西に延びる文化通り(さいたま市道F-469号。「さいたま市認定路線情報」参照)を見てきました。

起点付近。右手の駐輪場は丸広百貨店。

平坦なイメージのあるさいたま市ですが、浦和区の辺りは更新世段丘に無数の谷が刻まれていて意外と起伏に富んだ地形です。文化通りはその段丘の細くなっている部分(地理院地図参照)を横切るように引かれた路線で、動画では自転車を降りて押している高齢者の姿が歩道に見えます。

2020年12月5日土曜日

埼玉県道110号(西川口・蕨)の矢羽根と自転車レーン

2019年8月に撮影した自転車インフラ実走映像です。遭遇した自転車台数の集計付き。
2言語表記の駐車禁止看板に西川口らしさが出てますね。自転車レーンには「埼玉県トラック協会」の文字。

2020年12月2日水曜日

戸田市 戸二小通りの簡易自転車レーン

埼玉県戸田市の戸二小通りに引かれた自転車レーン(法定外)。路線自体は通過交通の少ない穏やかな環境で走りやすいですが、レーン幅は狭く感じます。