2010年6月9日水曜日

東京図書館コレクション

自転車で巡った各区の図書館の貸し出しカード

足立区

中央図書館は23区内で最大規模。
外国語図書コーナーも力が入っていて、
「映画になった日本の小説」などテーマ展示をしていた。
観光地図や法律相談、ゴミ出しルールなど、
外国人向けの広報拠点としても活用している様子。




荒川区

日暮里図書館は韓国語図書が充実。
1Q84のハングル版が新着図書コーナーに。


文京区

蔵書印が、目白台図書館はメジロ、
本駒込図書館は都電など、その図書館に因む図案。
小石川図書館は23区内屈指の音楽CD大量所蔵館。
館毎に資料の重点収集分野を分担する戦略らしい。


千代田区

モチーフはお濠にいるコブハクチョウだろうか。
背景色は区内在住か、区内に通勤通学か、区外かで違う。
メルマガ登録で新着資料やイベントの情報を配信。
最近届いたのは、

  図書館コンシェルジュと巡る
  神保町ナイトツアー《本×カクテル編》

絵本読み聞かせ会とかじゃないんだ……。


中央区

宇宙!
スペースシャトルに搭乗できるんじゃないかと
思わせる凝ったデザイン。
表面に名前記入欄が無いのも独特。

重厚な石造りの外観の小学校に併設されているのは
日本橋図書館。土地柄か、サラリーマン川柳が展示中。


北区

一転してほんわか系のデザイン。
北区は明治から大正にかけて、芥川龍之介など
有名な文士が住んでいた事から、
文士ゆかりの場所を巡るガイドマップを配布。


目黒区

キャラクターものでは出色のセンス。
漫画の蔵書も比較的豊富で、絶望先生、オトメン、
聖☆おにいさん、うさぎドロップなど、最近の作品も有る。


港区

東京タワーのお膝元、みなと図書館は
閉館の音楽がやけに元気の良いクラシック。
外国人利用者が多いのか、利用者登録用紙も
日英2言語が併記されている。


中野区

手書き用の氏名欄が無く、機械による印字。
テレホンカードの様に下辺に切り欠きが有るが、
自動貸し出し機などは設置されていない。
中央図書館は23区内でも規模が大きい方だが、
時々地下の音楽練習室から爆音が聞こえてくる。
ちなみに、区の予算不足で視聴覚資料は数年来
新規購入を停止しているので寄贈歓迎との事。


練馬区

練馬大根なのだろうか。輪郭だけ見ると
水道局のキャラクターと言っても通用しそう。
最近続々と各館の改修・新設を進めている、勢いの良い区。


世田谷区

リッチな印象の区ほど
逆に図書館は地味な気がする。


渋谷区

ハチ公を使えば良かったのに何故か兎。
この区も図書館は地味目。


品川区

鮮烈な色使いでユリカモメ(夏毛ver.)を配している。
紐を通す穴が左下なのは珍しい。


新宿区

図書館でDVDが借りられるという事を
初めて知ったのがこの区の中央図書館。
どれにしようかなと嬉々として選んだのが
『人体解剖マニュアル』だったが、
グロくて、以来DVDは借りていない。

四谷図書館は複合ビルの七階に入っていて、
広い窓からは広大な新宿御苑の緑が見渡せる。

コリアンタウンに程近い大久保図書館は
ハングル図書が多い印象は受けなかったが、
案内表示は日韓中が揃っている。例えば、

  新着資料(貸し出し可能です)
  신착자료(대출가능합니다)
  新到资料 (请可以出借)


杉並区

「ご当地キャラのなみすけはどこへ行った!」なデザイン。
利用者登録は自宅のパソコンからでもできて便利……
かと思ったが、実際の手間はあまり変わらなかった。
他の区と違い、カードは利用の有無を問わず2年間で失効する。

方南図書館は保育園併設の真新しい建物。
半分近い面積を児童書に割いている。

下井草図書館も新しい。蔵書規模にしては
駐輪場や車椅子用の駐車スペースがゆったり。

中央図書館は建物の裏手に小さな森が寄り添っていて、
本を持ち出して読めるらしい。ただ行った時は
「カラスの子育て中につき襲撃に注意!」とあった。


台東区

かっぱ橋通りに面した中央図書館は
ガラスを多用した未来的な建物。
館内も明るい木目の床にアルミの棚と、
23区内でも一際清潔感の有るデザイン。
言語の書架にはカセットテープ付きの語学教材が多数。
昔から資料購入には太っ腹だったらしい。


豊島区

池袋を領内に収める図書館。
乙女ロードに至近の中央図書館では
今月は樋口一葉や与謝野晶子の日記・書簡を展示中。


---


と、こんな図書館巡りだが、上には上がいる。
都内の区立図書館、全253館を制覇した兵、
東京図書館制覇!

自分が図書館巡りを始めたきっかけであり、
私淑するサイトである。