2010年9月19日日曜日

オランダ旅行 鉄道

オランダと言えば鉄道。ヨーロッパでは
機関車が客車を牽引する方式が主流だが
オランダは例外的に電車方式が発達している。
近代日本の鉄道整備の手本にもなったらしい。

Utrecht駅のコンコース
SUICAの様なIC乗車券、OV-chipkaartが
使われている。写真はカードの読み取り機。

原則、駅には改札が無いので、chipkaartを使う乗客は
駅構内の随所に設置された機械を探し出して、
乗車駅と降車駅でカードを翳す。
このチェックインを忘れると高額な罰金が課される。




主要駅のプラットフォームはとにかく幅が広い。
20m近くは有るだろうか。新宿駅の様に
フォーム上で人が溢れる事はまず無い。


こちらはAmersfoort駅と、ホテルの貸し自転車。


駅の裏側にはヤードが広がっている。これはその端っこ。


近距離用の電車

車両間を見ると連接台車。
車体間ダンパーに加えヨーダンパーも装備している。
乗り心地への拘りは日本以上かもしれない。

実際乗ってみると窓ガラスやドアの気密性が高く、
静穏性でもオランダの圧勝。

橋上通路は天井が高く、発車案内放送の残響が長い。


これも近距離用みたい。色合いが爽やかだ。
駅停車中はドアボタンでドアを開閉する、寒冷地方式。

調べてみたら、オランダ鉄道(NS)とは別会社の車両で、
Valleilijn(谷の路線)という小規模な路線を走っているらしい。
このAmersfoort駅から終点のEde-Wageningen駅までは40分弱。


橋上通路とはエレベーターで繋がっている。
自転車一台がすっぽり入る奥行きが有り、難無く運べる。
右側にはOV-chipkaartの読み取り機。フォーム上にも有る。

自転車は枕木方向に載せる仕様になっている。
フォーム階に着いて扉が開くと、正面に線路。
日本の様な狭いフォームでは危なくて真似できない設計。




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AmersfoortからGroningenへ遠出してみる。
特急料金は要らないが運賃が箆棒に高い。
日本の様に運賃収入だけで事業が成り立っているのは
恵まれた例で、ヨーロッパでは補助金が普通らしい。


車内の注意書き。自転車持ち込みは別料金だが、
折り畳みなら只で載せられる。


途中駅の線路上に落ちていたのは……ブブゼラの破片?


恵まれた線形を生かして約160kmの距離を
1時間40分弱で駆け抜ける。表定速度は驚異の99km/h。
車窓の天気が、晴れ、雨、晴れと、目まぐるしく移り変わる。



オランダ語でsprinterという種別の列車。
如何にも速そうだが、単なる各駅停車。

自転車のおじさんがドアを開ける為にボタンを押している。

ここも駅舎は煉瓦造り。


コンコースが荘厳


全景。東京駅のモデルはAmsterdam Centraal駅
だと言われているが、寧ろこの駅の方が近いかも。


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Amsterdam Centraal駅


国際列車も発着する。この赤い電車はパリ行き。

駅の北側には港が見える


伝統的な機関車牽引の国際列車も


駅は巨大な蒲鉾型の屋根

三つも並んでいる。


フォーム東端の橋梁。餌でも落ちてるんだろうか。



屋根の天辺には羽をモチーフにした飾り



機関車が進入してくる。
GTO素子のインバーター制御らしい音。


フォーム上に設置された号車案内板


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長いフォームは前の方が14a、後ろの方が14bと
分かれていて、同じフォーム上に二本の列車が
同時に止まれるようになっている。

写真の分岐器は、先行列車を追い抜いて
フォームの前の方に止まる為にも使われる。

分岐器通過の時に車体が大きくはみ出すので、
列車とフォームの間は広く空いている。

こちらはドイツ行きの国際列車


右はパリ(か、ブリュッセル)行き。左は国内列車。
オランダ国内の車両はかなりの確率で落書きされている。

落書きを消しもせず平然と走り続けるオランダ鉄道




出発前にコーヒーを飲む乗務員。この車両も落書きか。


駅前には路面電車。
旧世代の車両はGTO、新世代はIGBTらしい音。


Amsterdam Centraal駅。この駅舎はあまりに巨大なので
駅前広場からでは全体を画面に収められなかった。


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帰国の日、空港へ向かう列車。