2016年3月7日月曜日

MTBで坂巡り + iPhoneのカメラテスト

MTBで百草園、和田峠、ラピュタ坂、連光寺坂を走ってきました。
iPhone 5s のカメラテストも兼ねて。



普段背負っているカメラ(E-PL6とE-M10)は交換レンズやストラップ、ケースなど諸々の付属品を合わせると1.7kgくらいになるので結構負担に感じていました。そこで今回のロングライドではiPhoneだけを携行して、軽い機材で満足な写真が撮れるかどうか試してみました。

早朝の府中四谷橋から

GPSタグが付くのでどこで撮ったか簡単に確認できるのが良いですね。この後、まずは百草園の坂を登りましたが、写真は撮りそびれました。うーん、気軽に撮れるのが携帯カメラの利点なのに。


朝日を受ける川町の田んぼ

iPhoneカメラには電子水準器が有りませんが、撮った後に編集画面で水平垂直を自動認識して直す事もできるんですね。色調補正も想像以上に高性能でした。ただ、如何せん画面が小さいので繊細な調整は難しいです。上の写真はiPhoneでの編集後、さらにPCの画像編集ソフトで台形補正と輪郭強調を加えています。


定点観測地点 上恩方の田んぼ

これはHDRを使わずに撮った写真をPCの画像編集ソフトでトーン補正したものです。


田植え前

古いコンデジではぐちゃぐちゃに潰れて荒れてしまうディテールも丁寧に描写しています。周辺部は僅かにソフトになりますが、概ね高レベルで、等倍鑑賞にも耐える実力。ズームしない限り、画質は、
RICOH CX2 < iPhone 5s < E-PL6 ≒ E-M10
という印象です。ただ、ホワイトバランスがオート固定で、この写真は少し緑かぶりしてしまったので、PCの画像編集ソフトでカラーバランスを軽く補正しました。(iPhoneの画像編集機能ではうまく補正できなかったので。)


和田峠TTスタート地点

オリジナルは僅かに傾いていましたが、電柱で垂直を認識できたからか、自動傾き補正だけで完璧に修正できました。日陰の青は少し緑かぶりしていたのでPCでカラーバランスを補正しました。

和田峠は小さなギヤ比(最小22x32T)が使えるお陰でロードバイク(39x30T)ほど筋肉を酷使せずに登れましたが、車重が14〜15kgも有るので、タイムは31分37秒と、ロードバイク(車重9.5kg)での普段のタイムの1.5倍ほど掛かってしまいました。


掲示板

神奈川県の財政健全化方針で閉館した陣馬自然公園センター。今でもトイレが使える他、登山計画書のポストも引き続き運用されています。


電池切れ前の最後の写真

自然公園センターから対岸の急斜面の畑を撮っていたら電池が切れました(*)。GPSログアプリを動かしっぱなしにしていたのが想像以上に消耗に繋がったようです。出発時の電池残量は50%ほどでしたが、この日の移動行程全体(139.7km)の半分にも満たない66.7km地点で切れるとなると、モバイルバッテリーも一緒に携行する必要が有るのかもしれません。

* なので以後は写真が有りません。撮りたい場面には何度も遭遇したのに。


この後登ったラピュタ坂は、最大28%とも言われる急勾配の連続と、大きくひび割れたコンクリート路面が特徴の難しい坂ですが、MTBの小さなギヤ比と太いタイヤなら楽勝だろうと思っていました。

しかし座り漕ぎ(一応可能)で登って行くと、勾配の特にキツい区間で前輪が不意に浮き、ハンドルが暴れて肝を冷やしました。ロードバイクと違って重量級のサスペンション・フォーク(2.6kg)がウィリーを防いでくれるのではと期待していましたが、あの激坂には焼け石に水なのかもしれません(*)。

では立ち漕ぎすれば良いかというと、ペダルが下死点に来る度に速度がほぼ0になるので、いずれにせよ、脚力だけでなく高度なバランスも必要という事が分かりました。

* この日は背中にハイドレーション・バッグを背負っていたので、それを止めてボトルケージに水のボトルを差せば低重心化できそうです。またサスペンションにはロック機能が付いているので、一番下まで沈めた状態でロックを掛ければ、これも前輪の浮き防止に貢献しそうです。


脚力と集中力が保たなくなり、竹の子の里活性化センターが見えて来た辺りでとうとう足着きしてしまいましたが、あまりの急勾配に再発進もできなかったので、そこで断念して引き返しました。が、この下りが油圧ディスクブレーキ(BR-M395)の頼もしさを実感する絶好の機会になりました。

ロードバイクのキャリパーブレーキ(BR-R450)では下ハンドルから力一杯引き続けないとズルズル加速してしまうほど制動力が弱く、下りきった時には指が痛くなっていましたが、油圧なら普通の力で充分効き、強く握り込んでもロックしないので、とても扱いやすかったです。

ただ、ライド前半から、気付くといつの間にか、ブレーキを掛けていないのにパッドとローターが擦れて「シャッ……シャッ……」と鳴っている事が何度も有り、少し気になりました。一応、軽くブレーキを掛けると一時的に音鳴りは止むんですが、しばらくするとまた鳴り出します。

その後は再び和田峠を経由し、連光寺坂に寄り道して帰りました。


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ライド全体でMTBについて印象的だったのは、タイヤが太い分(*)、体への衝撃がロードバイクよりずっとまろやかだった事で、特に座骨や尿道など、体重が掛かる部分へのダメージは段違いでした。また、上体の前傾度合いも弱いので、首筋や手首もあまり痛くなりません。体に負担を掛けず、効率よくカロリーを消費できるという点で、(オフロードを走らなくても)活かせる乗り物だなと感じました。

* サスペンション(SR Suntour SF13-XCM-DS-RL-26-100)は、自分の体重に対してバネが硬すぎるからか、効果を実感できる場面がかなり少なかったです。


iPhoneのカメラについては、単焦点レンズとしてなら非常に優秀で、充分使える事が分かりましたが、ズームすると途端に画質がガタ落ちするので、表現の幅はどうしても限られるのかなあと。今度ライドに出掛ける時は、
  • 広角: ミラーレスカメラ+魚眼レンズ
  • 標準: iPhone
  • 望遠: ミラーレスカメラ+望遠レンズ
の3台体制を試してみようと思います。