シンガポールとマレーシアを6日間 旅行してきました。
成田から全日空機でシンガポールへ。最近はインターネットで簡単に予約できるようになったんですね。オンラインで座席指定もできたので、フラップやエルロンの動きが見える主翼後ろの席を取りました。
機内食は vegetarian meal で、今回は乳製品無しのを選んでみました。左下の皿がメインディッシュで、インディカ米に野菜のカレー、もちもちした揚げ物、付け合せに蒸した紫キャベツ(レーズン入り)が入っていました。味付けはおとなし目で、中々良かったです。前回乗ったエアカナダの機内食は、indian meal と共通だったのか、スパイスがガンガンに効いていて かなり堪えましたが、全日空はキメ細かいですね。
昼食の後、少し時間を置いてハーゲンダッツが配られましたが、乳製品無しの meal を注文していたので、アイスクリームの代わりにサンドイッチを持ってきてくれました。一番手前のは白アスパラと緑アスパラが交互に並んでいて綺麗だし、味、食感も爽やかでした。
シンガポールのチャンギ空港に到着。トイレの案内表示は男女とも同じ色ですね。中の個室は一部、紙が無い代わりにシャワーが付いているのが有ります。イスラム教の風習に合わせているらしいですが、どう使ったものか。
空港を出てそのままタクシーでマレーシアに入国。出入国審査はシンガポール側の方が厳しい印象を受けます。マレーシア側は入国者の顔も碌に見ないで通していました。
宿泊地に着いて最初の夕陽。土地の余り具合が日本の比ではないです。
高速道路で移動。通行料もゲートも有りませんが、時々人が渡ります。沿線の巨大なパーム(油の取れる椰子)は雨と風で簡単に倒れるので、車道を塞いでしまう事が有るそうです。(ちなみにこの地域は台風が有りません。もう少し高緯度で発生・成長するようです。)
工業団地を見てきました。プランテーションを切り開いて工業用地に変えている所です。土はマレーシアだと基本的に赤茶色みたいです。
折角の広い場所なので龍笛で三曲ほど吹きましたが、自分で吹いてる分には響きに違いは感じられませんでした。その後、慣れない暑さで軽く日射病に。
足元の土を接写してみました。前日の雨を含んでブヨブヨしています。触ると簡単に崩れて、内部のマーブル模様が現れます。
8月31日はマレーシアの独立記念日なので、夜中にカウントダウンしたり、テレビで記念式典の中継をしたり、屋台が大量に出たり、スーパー(ジャスコ)が民族衣装を特売したり、花火が上がったりと賑やかでした。そういえば、そのジャスコも面白かったです。電気製品を買う場合、支払いの前に箱から商品を出して動作チェックをしてくれるんですが、それは製品の不具合率の高さが常識だから。バッチリお国柄が出てますね。
シンガポールも見てきました。国境の Causeway を再び渡り、MRT で中心部まで移動します。新交通システムみたいな雰囲気ですが、軌間はマレー鉄道よりかなり広く、車両も見た感じ、20m 以上有りそうです。紙の切符は既に廃止されていて、一回乗るだけの人も SUICA の様なカードを買う必要が有ります。車内には禁止行為とその罰金額の掲示が。シンガポールらしいですね。
シンガポール中心部から少し東に行った所にリトルインディアという地区が有るとガイドブックに載っていたので、これは是非行かねばと直行。食べ物屋や衣料品店がこれでもかと並んでいて、凄い活気でした。屋台のインド人が「タンドリーチキンあるよ」としつこく声を掛けてきましたが、一言、"Vegetarian" と発すると、"Sorry..." と一瞬で意気消沈。インド人もビックリのカウンターパンチに成ったようです。
狭い通路に雑多な商品が並んでいますが、流石シンガポール、ゴミは落ちていません。が、煙草吸っている人は時々見掛けますね…。取り締りが弱い地区なのか。いずれにしても日本よりは遥かにマシです。
あー! インド楽器店! 期待に違わず有りました。店内に入るとシャナイ、タブラ、シタールを始め、南北インドのあらゆる楽器が揃ってました。写真のショーウィンドウに violin が写ってますが、これもインド人に言わせればインド楽器に入るんでしょう。クラリネットやギターも有りましたが、一体どんな奏法でインド化するのか。
お店の入口の棚には double reed 系楽器の shehnai がズラリ。試奏させてもらいましたが、篳篥とは全然違いますね。同じ double reed 楽器と言ってもこちらは "quadruple reed" で、少し息の加減を間違えると音が「ブピー」っとひっくり返ってしまいます。シンガポールドルで $20-30 でしたが、音階すらまともに吹けない難易度では…。
店の奥に tabla も有って、こちらは $300…。今のレート(1ドル = 64円)だと19000円くらい。うー、日本で買うよりは断然安いけど…。買わなくても、試奏するだけでも良いよと店主のおじさんが言うので、
その言葉に遠慮なく甘えて叩かせてもらいました。dayan (小さい方)は、もう極上の音!一瞬で中毒になりそうです。欲しい。bayan (大きい方)は一寸残念な事に、低音が弱く減衰が速い物のようでした。低音は本体の材質や重量に拠る所が大きいらしいので、廉価版だとそこが犠牲になってしまうんでしょうかね。
楽器店の並びに菜食メニューも有るインド料理店が有ったので、此処でお昼に。スパイスが奥深く、香り高く、とても元気の出る味です。が、ライスやチャパティーが少ないと一寸厳しいものが有ります。
最終日、帰りの飛行機は朝8時発の便だったんですが、マレーシアの宿泊地からだと Causeway の朝の通勤ラッシュに巻き込まれてしまうので、朝4時起きでマレーシアを出発して渋滞を回避し、5時半に空港入りしました。
搭乗まで大分時間が空いてしまったので、空港内をぶらぶらと。ターミナル間にシャトル電車が有ったので無駄に乗り潰してみました。ゆりかもめの様な無人運転で、音から判断すると IGBT制御でしょうか、加速も驚異的に良く、MRT より更に新しい感じがします。
やっと日の出。シンガポールでは朝7時頃、漸く空が明るくなります。写真は手荷物検査のゲートを通った先の待合室から。セキュリティーゲートは各搭乗口に設置されていて、行列が殆ど出来ません。世界的に見てもチャンギ空港は設計・運用レベルが高いそうです。都市計画といい、誘致政策といい、この国は本当に政治が上手いですね。
帰りの機内食はこんな感じでした。メインのスパゲッティはパンダ豆(?)ソース。サラダはムングダールのカレー風味。パン用のマーガリンは Australia 製。酪農はお隣のマレーシアでも余り盛んでは無いからか、単に競争力が無いからか、乳製品は大抵、豪州からの輸入みたいです。