明治大学で「源氏物語と音楽」と題した
シンポジウムが有ったので聴きに
ただ楽器を吹いてるだけでは
知り様も無かった知識の数々
・琴は天皇の血筋が占有していた
・帝王学として天皇が学ぶ楽器は本来琴類だったが
時代が下ると政治の混乱で龍笛や琵琶に変わっていった
・本場中国では琴は日本ほど特別な地位になく
演奏も賤人が担当していた
・中国では天から国を預かって政治を行なうという発想
為政の正否のセンサーとして音楽を用いていた
(礼楽思想)
・七絃琴に対する二つの相反する思想
儒家思想では感情的な音楽が世を乱すとして
美しくない、淡い演奏を追及した
道家思想では感情を音に込める事を肯定
悲哀の旋律が人心を乱すとは考えなかった
・源氏は須磨流謫の際に白士文集や琴を持ち
住まいの設えまで白居易を真似しながら
ちょっと絃に触れてはブワッと泣く
精神面は全然なりきれていない
などなど
5時間に亘るシンポジウムが終わると
会場の外は日がとっぷり暮れていた
にしてもミニチュア撮影しろと言わんばかりの建物だ
さて御茶ノ水といえば楽器店
パッと見渡せば必ず一店以上見付かる
新宿や渋谷とは量が桁違い
ギターの事は良く分からないが
思わず目を留めてしまう色合い