2010年3月20日土曜日

神田明神から明治大学

明治大学で「源氏物語と音楽」と題した
シンポジウムが有ったので聴きに

ただ楽器を吹いてるだけでは
知り様も無かった知識の数々

・琴は天皇の血筋が占有していた

・帝王学として天皇が学ぶ楽器は本来琴類だったが
 時代が下ると政治の混乱で龍笛や琵琶に変わっていった

・本場中国では琴は日本ほど特別な地位になく
 演奏も賤人が担当していた

・中国では天から国を預かって政治を行なうという発想
 為政の正否のセンサーとして音楽を用いていた
 (礼楽思想)

・七絃琴に対する二つの相反する思想

 儒家思想では感情的な音楽が世を乱すとして
 美しくない、淡い演奏を追及した

 道家思想では感情を音に込める事を肯定
 悲哀の旋律が人心を乱すとは考えなかった

・源氏は須磨流謫の際に白士文集や琴を持ち
 住まいの設えまで白居易を真似しながら
 ちょっと絃に触れてはブワッと泣く
 精神面は全然なりきれていない

などなど

5時間に亘るシンポジウムが終わると
会場の外は日がとっぷり暮れていた

にしてもミニチュア撮影しろと言わんばかりの建物だ

さて御茶ノ水といえば楽器店

パッと見渡せば必ず一店以上見付かる


新宿や渋谷とは量が桁違い


ギターの事は良く分からないが
思わず目を留めてしまう色合い