2011年4月30日土曜日

新解さんの怪

水素爆発が起きる可能性
人体に影響を及ぼす可能性
炉心溶融を起こしている可能性
コンクリートで封鎖される可能性
数週間、あるいは数か月続く可能性
14メートル以上の津波が押し寄せた可能性

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可能性、可能性、可能性、可能性。
然ういう文脈なら「蓋然性」ではないかと思い
新明解国語辞典、通称「新解さん」に尋ねる。



結論: どっちでも良い

のだが、「可能性」の項に一寸引っ掛かる
記述を見つけた。用例は省略。

  かのう(0)【可能】-な -に
  そうすることが出来ること。「実行―」

  【━━性(0)】
  (一)
   その事が可能である・こと(か どうか)。
  (二)
   何らかの形を取って顕現することが期待される能力。
   〔多く、予測出来ない能力について言う〕
  (三)
   そういう・事態になる(事情である)場合や、
   そういう事が多分に考えられること。また、その度合い。

まあ普通はここ迄で終わりだろう。
ところが、

  〔これらの語釈(一)(二)(三)で満足しない場合は、
  個個の文脈に応じて
   「見通し・実現性・公算・蓋然性・傾向:見込み・望み:
   チャンス・場合・用意・資格:成否・可否:おそれ・疑い」
  などのいずれかによりパラフレーズを随時試みると良い〕

えっ? 作文指導?
唐突に何を言い出すんだ、新解さんは。

しかも「用意・資格」や「成否・可否」まで
「可能性」からパラフレーズ(言い換え)して良いのか?

  「人体に影響を及ぼす【用意】が有る」

なんか悪の組織が来た。

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そういえば戦隊ヒーロー物の独特な名乗り口上や仕草は
歌舞伎の『白浪五人男』に由来するらしい。

なるほど合点が行った。
あれは伝統に根ざした様式美だったのか。
フランス人が夢中になって自主制作するのも頷ける。