dhbのWispJacketという物で、重量は単体で85g
付属ポーチを含めても100gしかない。
襟のフィット感が良く、風の侵入を防ぐので、
薄い生地ながら真冬の荒川でも保温性能は充分。
但し袖のバタつきが酷い。袖を縫い詰める事にした。
本来の縫い線と生地は切らずに残すお手軽加工。
注意すべきは袖の肘に当たる部分を縫い詰めない事。
この部分は肘を曲げた時に生地が引っ張られるので
袖幅に充分余裕を持たせる必要が有る。
従って縫い詰め線は以下の様に成る。
(ラグランスリーブ。左が肩、右が手。)
作業手順はこんな感じ:
- 縫い詰め線を勘で想像する。
- 線に合わせて5, 6箇所に待ち針を打つ。
- 試着して緩さ・キツさの加減を確かめ、待ち針の位置を調節する。
(この時、肘を曲げ伸ばしして動作に支障が無いか確認する。) - 位置が決まったら、各待ち針の袖底からの距離を測る。
- 距離データをCADに入力し、スプライン曲線で補間する。
- CAD図面を参考に補助待ち針やチョークで印を付ける。
- 印に従って縫う。
ところで何故ウィンドブレーカーの袖は幅が広過ぎるのか。
恐らくこれは、下に着るセーターなどの厚みを考慮したものではなく、
肩(袖付け)、肘、手首(袖口)それぞれの寸法制約
- 袖付け幅が狭いと着難い。
- 肘部分の幅が狭いと肘を曲げられない。
- 袖口が狭いと手が通せない。
(生地に伸縮性が有れば話は別。)
この裁断パターンだと上膊部と下膊部それぞれの中程で布が余り、
風にバタついて空気抵抗が増すので、
自転車用には今回の様な修正を施すと良い。