2011年3月11日の震災当日、
自分はバイト先から家までの40km弱を
いつもどおり(※)自転車で帰った。
※元々つくばエクスプレスを利用していたが、
震災の二ヶ月前に自転車に切り換えていた。
千葉から東京に入ると車道も歩道も渋滞が酷く、
自転車と雖も進むのに難儀した。
中でも一番酷かったのが不忍通り(都道437号)の
千石三丁目交差点で発生していた渋滞。
同方向の車道と歩道の信号が
同時に青になるシステムが災いした。
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不忍通りの左折車が横断歩道の歩行者に阻まれ、
一回の信号サイクルで一、二台しか通過できない。
分速2~3mの超ボトルネック状態にモロに嵌まった。
香港の様に歩行者・自動車分離信号を採用しておけば
こんな馬鹿馬鹿しい渋滞は発生しなかったのに。
(震災後の今も信号パターンは放置されている。)
自分は車道左端、図の赤線と青線の間を通ったが、
車と縁石の間が狭く、すり抜けは物理的に不可能。
歩道は歩道で超過密状態で、とても入れない。
交差点手前に伸びた350mの渋滞区間を
抜けるのに数十分も掛かった。
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因みにこの交差点は千川通りを谷とする地形で、
不忍通りはどちらから進入しても下り坂。
しかも車道中心線が微妙にずれているので、
信号云々以前に危険な交差点である。
震災以前にも右直事故に遭遇しかかった事が有る。
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震災当日は歩行者も弱点を曝した。
自転車の自分は橋梁部など一部は
已む無く歩道を徐行したのだが
歩行者は誰も彼も携帯の画面を注視して前を見ない。
地図サイトや安否メールが気になるのだろうが、
正面から自転車に突っ込んでくる。
高等生物として、その防衛力の無さはどうなんだ。
弱過ぎるよ、現代人。