フェンダーの装着例
マットな質感で目立たずタイヤと一体化して見えます。PET樹脂でアルミの芯を挟んだ構造なので頑丈なのに軽量。ただし取り付け難易度は高め。
Wiggle LifeLine Narrow Road Mudguard Set
前輪。違和感なく溶け込んでいます。
後輪。ちょっと太いタイヤを履いてるのかな?くらいの印象です。
かなりデザインの良い製品ですが、欠点が3つ(この製品に限らない事だとは思いますが)有ります:
- 自転車を柱や柵、壁に立て掛ける時、フェンダーが邪魔になって後輪タイヤを凭せ掛けて安定させる事ができない。
- 自転車の上下を引っ繰り返す時、後輪を支えにハンドルバーを持ち上げるやり方ができない(途中でフェンダーの後端が地面に擦る)。
- 迅速な輪行ができない。
商品到着時の状態
部品構成
ステーは太さ3.5mm、長さ370mm(アイレット中心から差込部先端まで)です。大抵の自転車では後述するように曲げ、切断加工が必要になると思います。
フロントのフェンダーはブラケット金具が最初から固定されています。
リムブレーキキャリパーなどのボルトを通す穴は長さ20mm。ボルトが6mm径なので、タイヤからの距離の調整範囲は14mmです。
ステーを受けるStay Bracket Clamp Assemblyは自由に位置決めでき、
フェンダーの縁を挟んでボルトで締めて固定する構造です。
割りの入った穴にステーを差し込んでネジで締め込む構造です。
かなり堅牢な造りで信頼できます。走行中もカタカタ鳴ったりしません。
あれ? フォークの根本が狭すぎてフェンダーが奥まで入らない。
これは細めのタイヤ向けの38mm(実測では39mm)幅フェンダーですが干渉しますね。
これは細めのタイヤ向けの38mm(実測では39mm)幅フェンダーですが干渉しますね。
カタログ上はフェンダー非対応の自転車なので仕方ないですが。
干渉しないように加工。PET樹脂は思っていたよりずっと削りにくかったです。
芯に見える銀色の層が恐らくアルミ。軽さの割に頑丈なのはこれのお陰でしょう。
無加工のまま取り付けられたら美しかったのに。惜しい。
ステーは必要な長さより大幅に長いので現物合わせで切断します。
仕組みはスマートではありませんが、これのお陰でステーがフェンダーから
飛び出さないので、足に刺さったりせず安全です。
仕組みはスマートではありませんが、これのお陰でステーがフェンダーから
飛び出さないので、足に刺さったりせず安全です。
適当な工具が思い付かなかったのでパイプカッターで代用しました。
塗装が剥げました。
ポキッ
そのままではフェンダーの受け具よりだいぶ外側になってしまうので、
無理やり固定するとフェンダーが左右に引っ張られて広がります。
ステー自体も撓みます。精神衛生上良くないので
ステーをアイレット付近で軽く折り曲げました。
ステーをアイレット付近で軽く折り曲げました。
一通り加工を済ませて気付いたんですが短く切りすぎました。
受け具の穴の深さは2cmくらいあるんですが、その半分にも届いていません。
フェンダーとタイヤが近すぎて擦れそう……。しかも位置によって
タイヤとの距離が違います。フェンダーとタイヤの平行が出ていないんですね。
どうやらフェンダーの縁の曲線は700x23cタイヤの外径より数ミリ大きいようです。
作業前に完成時の形を確認すべきだった。
タイヤとの距離が違います。フェンダーとタイヤの平行が出ていないんですね。
どうやらフェンダーの縁の曲線は700x23cタイヤの外径より数ミリ大きいようです。
作業前に完成時の形を確認すべきだった。
チェーンステーの根本の固定部分。平面のワッシャーがフェンダー内側の曲面から
微妙に浮いているのが気になります。あまり強く締め込む気になれません。
ここではフェンダーの縁とタイヤの接地面がほぼ同じ高さ。これより
もう数ミリ離すとフェンダーとタイヤのtoroidal方向の曲線が平行になるようです。
もう数ミリ離すとフェンダーとタイヤのtoroidal方向の曲線が平行になるようです。
もう一つ注意点。フェンダーのステーを取り付けるフレーム側のアイレットですが、
アイレットの周辺に直径13mmのワッシャーが収まるだけの平面が必要です。
この自転車はシートステーとの接合部の曲面が穴のすぐ傍まで迫っているので、
実はワッシャーがフレームと密着せず、浮いてしまいます。
仕方なくワッシャー無しで直接ステーを取り付けたら写真のように塗装が凹みました。
仕方なくワッシャー無しで直接ステーを取り付けたら写真のように塗装が凹みました。
以下、各部品の実測重量です。
前フェンダーは78.6g(削る前は79.3g)
後ろフェンダーは120.6g
(1) Stay Bracket Clamp Assembly 6個で55.4g
これは前フェンダーに2個、後ろフェンダーに4個使います。
(2) Bridge Bracket 1個3.3 g
リムブレーキの場合はキャリパーボルトに固定するのに使います。
ディスクブレーキの場合はシートステーのブリッジに固定するのに使います。
リムブレーキの場合はキャリパーボルトに固定するのに使います。
ディスクブレーキの場合はシートステーのブリッジに固定するのに使います。
(3) Mudguard Stays 1組目の切断前が51.0g
前輪用にカットしたものが38.7g
2組目の切断前が51.0g
後輪用にカットしたものが37.5g
3組目の切断前が51.1g
後輪用にもう1組カットしたものが40.7g
カットする長さによって結構変わってきますね。商品ページに重量が書かれていないのはそういう事情からでしょう。私の場合は前後一式、取り付け部品も全て含めて401gになりました。
(4) 16mm M5 Cap Bolt 4本で14.3g
フレーム後部のアイレットにステーを固定するのに2本使います。
(5) 12mm M5 Cap Bolt 3本で9.1g
フォーク下部のアイレットにステーを固定するのに2本、
チェーンステーのブリッジにフェンダーを固定するのに1本使います。
ちなみに説明書(p.4)には“13mm M5 Cap Bolt”で固定と書かれている箇所がありますが、たぶん誤植です。
(6) 20mm M5 Cap Bolt 1本で4.0g
ディスクブレーキ仕様のフォーク左側先端のアイレットに
ステーを固定するのに使います。(キャリパーとの干渉を避ける為)
ステーを固定するのに使います。(キャリパーとの干渉を避ける為)
(7) 10mm M6 Brake Nut 2個で6.3g
ディスクブレーキ仕様のフォーククラウンのアイレットが沈頭式の場合に1本使います。
(8) M6 Nylock Nut 2個で4.3g
ディスクブレーキ仕様のフォーククラウンが沈頭式ではない場合に1個使います。
(9) 13mm Washer (5mm Hole) 9枚で6.9g
ステーのアイレットを両側から挟むようにペアで、前2箇所、後2箇所で計8枚、
チェーンステーのブリッジにフェンダーを固定する箇所で1枚使います。
(10) 12mm Washer (6mm Hole) 3枚で1.5g
ディスクブレーキ仕様のフォーククラウンで計2枚使います。
(11) 18mm Washer (6mm Hole) 2枚で3.8g
リムブレーキ仕様、ディスクブレーキ仕様とも、Bridge Bracketを挟むように2枚使います。
(12) 5mm Spacer (φ15mm) 2枚で3.8g
ディスクブレーキ仕様のフォーク下部のアイレットに
ステーを固定する時に2枚とも使います。
ステーを固定する時に2枚とも使います。
(13) 12mm M6 Button Head Bolt 1本で3.2g
ディスクブレーキ仕様のフレームのシートステー・ブリッジに
フェンダーを固定するのに使います。
(14) 30mm M6 Button Head Bolt 1本で6.4g
12mmボルトで届かない場合に使います。
(15) 50mm M6 Button Head Bolt 1本で9.7g
ディスクブレーキ仕様のフォーククラウンにフェンダーを固定するのに使います。
(16) 60mm M6 Button Head Bolt 1本で11.5g
50mmのボルトで届かない場合に使います。