埼玉県戸田市の戸二小通りに引かれた自転車レーン(法定外)。路線自体は通過交通の少ない穏やかな環境で走りやすいですが、レーン幅は狭く感じます。
実走動画
横断面構成
現況 (Streetmixによる作図) |
道路幅は11mで、うち7mが車道、両側の自転車レーンはぞれぞれ1mです。自転車レーンが狭すぎるので追い越しや並走がレーン内でできません。横に並んで走れる幅を持たせた方がユーザー体験の質が上がるでしょう(現行法ではデフォルトで並進禁止なので、並進可の標識を立てる必要があります。これ、行政の思考と行動を縛る非常に強力なnudgeですね)。
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改善の可能性
車の交通量はかなり少ないので対向車とのすれ違い頻度が低く、全線を通して車道に車2台分の幅を確保する必要性が感じられません(交差点の前後を除けば)。対向車が来たときだけ自転車レーンにはみ出す前提で車道をもっと狭くすることも可能でしょう。
実際、ネーデルラントの自転車インフラ設計マニュアルはそのような横断面構成を選択肢の一つとして示しています。
図5-4. 横断面構成B2型. 両端の自転車レーンと乗用車1台分の中央車線 出典:CROW (2017) Design manual for bicycle traffic. p.114 |
再構成案
再構成案 (Streetmixによる作図) |