2012年11月19日月曜日

車道を避けて和田峠にアクセス

多摩川・浅川サイクリングロード経由で和田峠に向かう場合、
どこで川を離れて車道に上がるかで幾つかの経路が考えられます。

経路1 サイクリングロードを終点まで辿る



(クリックで拡大。以下の地図も同じ。
Google Mapsへのリンク
地図画像は(C)2012 Google, ZENRIN。以下の地図も同じ。)


一つ目は、浅川右岸のサイクリングロードを終点まで辿り、
終点で高尾街道(都道46号)に上がる経路です。
途中、城山大橋交差点から都道61号に折れて
陣馬街道の川原宿交差点に至ります。
(上の地図では多賀公園(A)から松竹橋交差点(B)までの経路を表示。
Bから先は和田峠まで一本道なので省略した。他の経路紹介でも同様。)

サイクリングロード利用距離は最長ですが、
和田峠方面へは遠回りになり、山越えも三回有ります。


経路前半のサイクリングロードは幅員が狭い割に
散歩やジョギングの人が多く、自転車で走るには不適です。
サイクリングロードと並行して堤の上に車道が敷かれている
区間が有りますが、舗装は荒れています。

途中の陵南公園で給水、トイレ休憩ができます。


後半の都道は幅員は広めですが、ダンプや路線バスが頻繁に通るので、
車道を通行しているとしばしば安全マージンが侵されます。

歩道は一部区間を除いて幅員が広く、歩行者も滅多にいないので、
登り区間だけでも歩道を通行する方が楽です。
但し、天皇陵付近は歩道上に木の枝が散らかっています。


途中、八王子城跡入口交差点から脇道に入れば
城跡観光をする事もできます。城跡は山道で巡るので、
SPDシューズの場合は普通の靴に履き替えた方が歩きやすいでしょう。

駐車場は城跡管理事務所の手前に有りますが、
地球ロック可能な駐輪場は見当たりませんでした。



経路2 陣馬街道で平地を進む (Google Mapsへのリンク

二つ目は、浅川と陣馬街道の交差点で車道に上がり、
以降和田峠まで陣馬街道を道なりに辿る経路です。
他の経路と違い、B地点まではアップダウンがほぼ有りません。

分かりやすい経路ですが、陣馬街道は地域のメインルートらしく、
川原宿交差点まではダンプも含め、交通量が非常に高レベルです。

車の流れの実態速度もやや高めなので、頻繁に追い越されたり、
後続車に圧力を掛けられる事になります。

沿道には商業施設が並んでいるので、
交差点以外の地点でも右直事故のリスクが有ります。

歩道は1m前後と極めて狭く、脇道や沿道施設からの飛び出しに対して
安全マージンがほぼゼロで、且つ沿道施設から出てくる車の死角になります。
横断方向の急なスロープも頻発するので、歩道は自転車での通行に全く適しません。



経路3 大沢川を辿る (Google Mapsへのリンク

三つ目は、浅川から大沢川に移り、
幹線道路を避けて川沿いの道を辿る経路です。

住宅街の中の生活道路や大沢川沿いの遊歩道を通るので、
集団で通行する場合やスピードを求める場合には不適ですが、
距離が短くアップダウンも経路1よりは少ないので
体力を温存したい場合は好都合です。

以下、詳しく説明します。



浅川サイクリングロードで八王子市役所と浄水場を過ぎて
左に直角に曲がった後、最初に現れる橋を渡ります。
横川町住宅交差点で左折、最初の四差路で右折し、
住宅街の中の細い道路に入ります。

道なりに進み、陣馬街道に出たら右折します。
(この地点に横断歩道が有るので、帰路の目印になります。)
川を渡った直後に左折し、左岸の道を上流に進みます。



そのまま左岸の遊歩道を進みます。
(地元の人の散歩コースなので徐行します。)

暫く進むと高尾街道と交差しますが、交差地点には横断歩道が有りません。
ただ、この地点を挟む前後二箇所の信号機が同時に赤になるので、
車の流れが途切れた時に横断できます。
(歩道と車道の間の縁石は落差が大きいので転倒に注意します。)



その後も左岸を進むと遊歩道が途切れ、川沿いの車道に合流します。
車道は直ぐに右カーブで川から離れますが、このカーブは見通しが悪いので、
対向車線の車が死角に隠れます。車道を通行する場合は
後続車が自転車を強引に追い越して対向車と正面衝突する
というリスクが有るので、ドライバーの認知・判断エラーを補う為に、
自転車側でも何らかの配慮が必要です。



市立城山中北交差点で左折し、緩やかな登りが始まります。
陣馬街道ほどではありませんが、この道路もそこそこ車の通行が有ります。

道路構造は片側一車線で車線幅は2.1m(目測)、
歩道は無く、路側帯も50cm未満です。

車道の左端を通行していても
沿道や脇道からの飛び出しに対して安全マージンが不足します。
また夕方は正面から西日が射すので、視界が制限されます。


道なりに進むと経路1で通った都道61号にぶつかりますが、
ここで右折せずに直進するとトンネルを回避できます。

この交差点はやや変則的なジオメトリなので、
帰路、同じ経路を逆方向に直進する場合は
右直事故のリスクが非常に大きくなります。

交差点を直進して細い道に入ると直ぐに登り坂になり、
風情豊かな景色の中をくねくね進んでいきます。

ただ、「熊に注意」の看板が何本も立っていたので、
晩秋、人が少ない時間帯の通行はあまりお勧めできません。



山を越えると下り坂で、陣馬街道に至ります。
ここで直ぐに左折して陣馬街道に入っても良いのですが、
この付近は和田峠方面に向かう車が攻撃的な運転をする場合が有る(*)ので、

そのまま街道を横切って住宅街の中の道路に入り、
小学校裏手を回ってから松竹橋交差点の手前で
再び街道に合流する経路も候補になるでしょう。

* 陣馬街道の和田峠方面に向かう車線は、川原宿交差点までは
通行量が多く、この交差点を先頭にしばしば渋滞が発生します。

交差点を抜けると一気に交通量が減り、また400m以上の直線が続くので、
渋滞でストレスを溜めたドライバーはこの直線区間で一気に飛ばす事が有ります。
(制限速度は30km/hですが、実態は50km/h前後の様です。)

自転車が危険な追い越しをされたり、クラクションやエンジン音で
威嚇されたりする可能性が高いのもこの区間です。