2013年8月5日月曜日

蘭学、始めました。

自転車政策を調べている関係で
オランダ語の資料を読む必要が出てきたので、
オランダ語の勉強を始めました。




まずは入門書を一冊手に取って学習しています。
白水社の『ニューエクスプレス オランダ語』音声CD付き。

私の場合、新しい言語を学び始める時は
発音の習得にじっくり時間を掛けます。

本書の場合、発音の仮名表記やIPA表記が甚だ不正確で、
細部もごそっと抜け落ちているので、CD音源をWAVファイル化し、
音声分析ソフトのPraatでスペクトログラムを見ながら
紙のノートに手書きでIPAの精密表記で書き込んでいってます。
手書きをするのは、表記の自由度がパソコンより圧倒的に高いからです。

(ちなみに、Praatはアムステルダム大学で開発されているソフトです。)

音声を吹き込んでいるオランダ語話者は男女それぞれ一人ずついて、
同じ語をそれぞれ一回ずつ発音してくれているのですが、
両者は r の発音が随分と違っていて、その影響で
r 周辺の母音や子音もガラリと変わっているのが面白いです。
国土が狭い割に、方言差が激しいようですね。

オランダ語の場合は g が摩擦音化しているので、
r の音は女性インフォーマントの [ʀ] や [χ] より、
男性インフォーマントの [ɾ] の方が聞き分けやすく、発音も楽ですが、
音声好きとしては、両方のバリエーションを習得して、
自在に切り替えられるようにするのも、また一つの楽しみです。