メンテナンス用の簡易スタンドにフロントフォークを載せて作業
先日のロングライドで長い坂を下っている時、後ろブレーキのレバーを握るたびにその感触がどんどんスカスカになり、ブレーキが効き始める点がグリップ側に近付いてきました。エア噛みしていたようです。前ブレーキは大丈夫だったので、後ろブレーキだけブリーディングする事にしました。
作業手順はシマノの「DM-GN0001-17 ディーラーマニュアル 基本作業書」pp.89–93に書かれています。前回のブリーディングから間が空きすぎて手順を忘れていたので、作業前にマニュアルの内容を紙に書き写し、頭の中にイメージを作っておきました。
ブリーディング用のスペーサーは持っていないのでキャリパーは自転車本体に付けたまま作業しました。キャリパーとホースは中の気泡を抜きやすくするために、本来は自転車から取り外してブレーキレバーから垂直に垂らしますが、代わりにフロントフォークのクラウン部分をスタンドに載せて前輪を持ち上げ、ホースの角度を立てています。
(フォーククラウンではなくダウンチューブとヘッドチューブの又部分をスタンドに載せるとハンドルがグラグラ動いてしまうので作業できません。)
後ろブレーキのブリーディングはこの自転車を買ってから初めてで、
中のオイルが劣化しているだろうと予想し、まず古いオイルを全て排出。
案の定、薄い黄色に変色していました。
出てきたオイルの量が想像よりずっと少なかったので、
中のオイルが劣化しているだろうと予想し、まず古いオイルを全て排出。
案の定、薄い黄色に変色していました。
出てきたオイルの量が想像よりずっと少なかったので、
新しく入れるオイルは15mLほどにしてみました。
ああ、ホースの持ち方が笏だわ。
ああ、ホースの持ち方が笏だわ。
ピストンを最後まで押し込んだ状態で、
ブレーキレバー側のじょうごにオイルがこれだけ溢れます。
追加のオイルは必要ありませんでした。
キャリパー側のブリードニップルから気泡を排出する手順でなかなか気泡が出てこなかったのですぐに排出口のボルトを締めてしまいましたが、本当はオイルを少しずつ流しながらもっとじっくり時間を掛けてする作業だったのかもしれません。だとすると必要オイル量はもう少し多いでしょう。
自転車1台分のオイル必要量
今回、後ろブレーキにブリーディングしたことで、前後のブレーキに1回ずつオイルを入れた事になります。作業後、50mL入りのボトルに残ったミネラルオイルは半分強。うまく作業すればあの小さなボトル一本で自転車2台分のブリーディングができそうです。
作業の所要時間
後ろブレーキのみで50分掛かりました。メモを見たり迷ったり写真を撮ったりして手を動かしていない時間が相当あったので、慣れたら半分以下の時間でできそうですが、慣れるほど頻繁にする作業ではないんですよね。
オイルの長期保存
前回ブリーディングしたのは1年以上前でしたが、ボトルの蓋をしっかり締めて冷蔵庫で保存していたからか、オイルの色は新品状態からほとんど変わっていませんでした。