富士山一周サイクリングのついでに白糸の滝近くのラウンダバウトを走ってきました。
このラウンダバウトについては下記サイトに詳細な情報と完成直後の様子がまとめられています。
RasandRoad (2017) ‘白糸の滝交差点(ラウンドアバウト)’, のの字な道, 24 September. Available at: https://rasandroad.com/spiral/shiraitonotaki.html (Accessed: 2 August 2019).
本記事では、完成から約2年後の平日朝、観光客の車がほぼいない時間帯の様子を自転車視点で観察しました。
現地観察
実走1回目 東側の枝から進入
「ゆずれ」の位置
このマーキングには混乱させられました。ラウンダバウトでは環道内の車が優先であることは以前から知っていましたが、この位置の路面に大きく「ゆずれ」と書かれていると、横断歩行者がおらず環道内の車を待つだけの場合でも、つい横断歩道の手前で止まってしまいます。
基本的には認知負荷を分散した方が見落としを減らせると考えられるので、環道内の車に道を譲る際は横断歩道の先で待機するのが望ましいはずですが、道路デザインからはそれが明確に伝わってきません。
国際的に「ゆずれ」を表わす逆三角形のマーキングを環状交差点と併せて(制度的にも物理的にも)導入しなかったのは、やはり手落ちだったのではないかと思います。逆三角形マーキングであればそれほどスペースを要さず、横断歩道の手前と環道の入り口の2箇所に設置できました。
実走2回目 南側の枝から進入
こちらの枝は横断歩道なし
エプロン部は試験運用中はゼブラペイントだけだったようですが、現在は縁石が付き、直進車のショートカットを防いでいます。
手信号を出すタイミングは予め意識しておかないと遅れてしまう。
2回目の実走では環道の左側端ではなく車線の中央付近を通行してみました。撮影時は周囲に他の車両がいなかったので、どのようなインタラクションが生じるかは確認できませんでした
歩道上から固定視点で
車の挙動も観察しましたが、もう少し交通量の多い曜日・時間帯を見ないと何とも言えないですね。他車とのインタラクションが無い状況に限って言えば設計意図の通りに流れているように見えます。
ラウンダバウト周辺
せっかくなので白糸の滝も見に行きました。
ラウンダバウト横のファミリーマートは彩度をグッと抑えた渋い色調
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