AliExpressで買ったデュアルラペルマイク(マイクは2個だが出力先が4極プラグのマイク端子なのでモノラル音声しか録れない)を秋月電子で買ったステレオミニプラグと組み合わせてバイノーラルマイクとして使えるように改造した。
基本的な工程は以前作ったイヤホン型バイノーラルマイクと同じ。
まずは4極端子を…
カットして…
外側の被覆にカッターで切れ目を入れて引っこ抜いてみる。AliExpressの商品説明ページには shielded wire と書かれていたが、被覆のある縒り線とない縒り線が並行に入っているだけだった。
赤と緑の線は表面のアルマイト的な膜を鑢で削り取れば良いのかと思いきや、透明の薄い樹脂膜で覆われていたので、これもカッターを軽く当てて切れ目を入れ、先端から半分ほどを剥ぎ取る。念のため、露出した線自体もカッターで撫でて地金を出しておいた。
ミニプラグに線を巻き付けていく。左右はどちらでも良いが、舞楽では赤=左舞、緑=右舞なので赤を左にした。
縒り線に金属ではない透明の繊維がたくさん混ざっている。はんだ付けで融けそう。
これでうまくはんだ付けできるだろうか…
失敗。はんだが母材に弾かれて全然流れ込んでくれなかった。
録音試験で左右の音量差があったのではんだ付けをやり直したが、そのうち取れそう。
ヤニだろうか、すごい量…。
母材表面を脱脂洗浄しておけば良かったかもしれない。
2024年2月24日追記{
新しいプラグと剥き直したケーブルではんだ付けをやり直した。今回ははんだ付けの前に
- 撚り線の樹脂繊維を除去(撚り線をほぐしてバラけさせ火で炙った)
- 母材表面を洗浄(パーツクリーナーを含ませた綿棒でこすった)
の前処理をした。結果、はんだ付け時にヤニのような焦げ色の液体がほとんど出ず、はんだの広がりも良くなった。
}追記ここまで
とりあえずこれで完成したことにする。幸いコード長は1.5mと余裕があるので、はんだが取れたら最初から工程をやり直せる。試しに録音したら冷蔵庫の近くで「キーン」というノイズを拾った。
マイクの風防は初期装備のスポンジに代えて…
別に買ったファーも試した。息を吹きかけて録音すると、スポンジでは高周波のシャーっという安定したノイズが入り、風音レベルは低め、ファーでは低周波のボフボフという音が不規則に入り、風音レベルは高めだった。ファーの差し込み口の口径がマイクの外径に合っていないのかもしれない。
おしまい