2016年2月15日月曜日

8-80テスト

自転車インフラの良し悪しを簡単に判定できる方法が8-80(eight to eighty)テストです:
  1. まず、判定対象の自転車インフラの実物を見ます(完成予想CGとかは駄目)。
  2. その通行空間を、あなた自身の8歳のお子さんが、或いは80歳の親御さんが、一人で自転車に乗って走っている様子を想像してください。
  3. その光景に不安を感じたら、そのインフラはあまり使われない駄目インフラである可能性が高いです。安心して見ていられるなら、良いインフラの第一条件はクリアと見て良いでしょう。
もちろん、このテストに合格したからといって全く問題が無いとは限りませんが(幅員、視距、路面の滑らかさ、排水、障害物の有無なども要検討)、少なくとも8-80法をクリアできなければ、その自転車インフラは既存の社会問題(自転車と歩行者の交錯問題や、車への過度な依存など)を解決するには力不足だと考えられます。

ではここで簡易テストをしてみましょう。



これはどう感じますか?

これはどうでしょう?

或いはこれ。

車の速度や交通量、脇道・沿道への出入りの頻度によっても判断は左右されるので、写真で見るのではなく現地に赴くのが最善ですが。



つまりこういう事なんですよね。

2016年2月28日追記{
「自分自身の子供がここで自転車に乗るのを見ていられるか——これは全ての都市計画者が問われるべき質問だ、とKlaus Bondam氏は言う」
台北で開催中の国際会議、Velo-Cityでも同様の発言が有ったようです。



外部サイトの関連記事
The Alternative Department for Transport
オランダで撮影された普段着の自転車利用者の写真を切り抜いて、イギリスの苛酷な自転車環境に嵌め込み合成したイメージを集めた記事(2016年2月16日閲覧)