2017年10月25日水曜日

Hugin、OV3、GIMPによる魚眼レンズの歪み補正

Hugin はパノラマ合成ソフトですが、写真を1枚だけ読み込んで歪み補正に使うこともできます(いろいろ試していて気付きました)。オリンパスの簡易魚眼レンズ、BCL-0980 で撮影した写真を元に加工した例を示します。

オリジナル写真


Hugin による補正


Hugin による補正後(投影法は Panini general を使用)
補正後の写真は四角に切り出せる範囲以外をクロップ。

Panini general で生じる地面付近の樽型歪みは
投影パラメーターの調整で無くせますが、縦横比が大きく崩れました。


純正ソフトによる補正


オリンパス純正の画像編集ソフト、OLYMPUS Viewer 3 にも魚眼レンズの補正機能がありますが、これはオリンパス製のレンズにしか使えません。また、電子接点の無い BCL-0980 はオリンパス製であっても(Exif にレンズ情報が書き込まれないからか)やはり補正機能が使えません。

同じく歪み補正機能である Distortion Correction はレンズ情報が無くても手動で補正でき、非魚眼の超広角レンズで写したような仕上がりになります。

OLYMPUS Viewer 3 の Distortion Correction による補正

ただし、BCL-0980 で写した写真の場合、画面全体から歪みが完全に無くなるちょうど良い補正ができず、どう調整してもどこかしらが歪みが残ります。


2017年11月22日追記{

GIMPのLens Distortion(Menu → Filters → Distorts → Lens Distortion...)でも不完全ながら魚眼レンズの歪み補正ができます。


試行錯誤の結果辿り着いた設定値は Main: -100.0; Edge: 44.0; Zoom: -23.5 で、写真の四隅に僅かな樽型歪みが残る点に目を瞑れば、全体的にはまずまずの仕上がりです(BCL-0980で撮影した写真の場合)。

GIMP の Lens Distortion による補正