2019年4月10日水曜日

自転車レーンのモデル整備路線はほぼ全て制限40km/h以下

2008年頃に全国各地で実施された自転車通行環境整備モデル事業の結果が今、道路構造令の改正案で自転車レーンの濫用を容認・推奨する(規制速度50km/hの路線で恐らく標準整備形態とする)根拠にされています。

しかし、下記ページに掲載されている自転車レーンの整備事例一覧のStreet Viewを確認したところ、ほぼ全てが規制速度40km/hの道路だということが分かりました(22本中17本)。この他、規制速度50km/hの道路が3本、30km/hの道路が1本、標識が見当たらず不明な道路が1本です。

Anonymous. 2016. “自転車通行環境整備モデル地区:「自転車レーン」の整備事例.” サイクルプラス「あしたのプラットホーム」. March 26, 2016. http://blog.livedoor.jp/ashitanoplatform/archives/57243422.html.


人命に直結する分野であるにも関わらず、根拠と結論のズレが甚だしいですね。

以下、調べた結果を列挙します。



自転車レーン整備路線 規制速度
No.06:盛岡駅西口地区 50km/h
No.07:花巻駅西口地区 40km/h
No.13:福島地区 40km/h
No.14:郡山地区 40km/h
No.15:会津若松地区 標識見当たらず(40km/h規制の交差道路より狭い一方通行道路)
No.18:宇都宮駅東地区 40km/h
No.21:さいたま市岩槻区東町地区 40km/h
No.23:三郷地区 40km/h(部分的にボラードで保護)
No.27:渋谷区幡ヶ谷地区 40km/h
No.31:向井町地区 40km/h
No.32:新川崎地区 40km/h
No.33:相模原駅周辺地区 40km/h
No.34:茅ヶ崎地区 40km/h
No.38:松本地区 40km/h
No.43:富山JR富山駅地区 50km/h(青帯と白線の間に1mほどバッファあり)
No.44:石川金沢市小坂地区 40km/h
No.47:静岡市清水駅前地区 40km/h
No.62:県道尼崎地区 40km/h
No.71:松江・橋南地区 40km/h
No.84:壬生川地区 40km/h
No.94:大分大分市中心市街地地区 30km/h
No.96:日向市地区 50km/h