2019年4月19日金曜日

改正ケベック州交通法、自転車も歩行者用信号で通行可

今月18日、改正ケベック州交通法が施行され、自転車が車道の信号ではなく歩行者用信号に従って交差点を通行することが認められました。車道の信号が赤でも歩行者用信号が青(*)の場合は自転車は交差点を進行できるようになりました。

“New Highway Safety Code Measures.” 2019. Gouvernement du Québec. http://www.transports.gouv.qc.ca/en/code-securite-routiere/Pages/csr.aspx?rev=636912056139639673.

* 厳密には{赤/青}ではなく{手のひら/歩く人}なので、歩行者用信号については青(green)ではなく作動(activated)と表現されています。

2019年4月20日 本文修正



同州では以前から歩行者用信号を車道より先に青にするLeading Pedestrian Interval(LPI)制御が導入されています。



今回の改正はこれをLeading Bicycle Intervalとしても使えるようにするもので、交差点を曲がる自動車に自転車が巻き込まれるリスクが下がると期待できますね。既存のインフラを活かした賢い改正だと思います。

なお、自転車が交差点を曲がる場合は横断歩行者と交錯することになりますが、改正法は自転車に
  • 停止して歩行者に道を譲ること
  • 分別ある控えめな速度で通行すること
を求めています。

日本でも2015年、川崎街道の新大栗橋交差点で直進自転車と左折トラックによる死亡事故が発生したことを切っ掛けに地元住民が署名運動を行ない、完全歩車分離式の信号が導入されています(撤去されていた自転車横断帯も復活)。この結果、毎年1〜2件発生していた事故が導入後は0件(導入後1年間)だったと報じられています。

“新大栗橋交差点 歩車分離1年 事故「0」に 今後川崎街道で車線増設 | 多摩.” 2016. タウンニュース. October 6, 2016. https://www.townnews.co.jp/0306/2016/10/06/351608.html.


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