今回はスマホアプリ、Photoshop Fixで路上駐車を消してみたいと思います。
もっと自然な改修イメージを作りたい
「東京は道路が狭いから自転車道を作れない」駒沢通り編に載せた改修イメージでは自転車道の部分を安直にグレーで塗りつぶしていましたが、道路右側の路上駐車は隠しきれていませんし、テクスチャも単調で写真に馴染んでいませんでした。これをより自然にするためにPhotoshopの力を借ります。
作業過程
選択した範囲から物体を除去するSpot Heal機能を試します。まずは手前の2台。
あー、車は消えたけど街渠と白線が荒ぶってる。やり直し。
さっきより少し良くなりました。やり直したらもっと自然になるのでは?
ああー! 路上駐車が増えた! なかなか思い通りに行かない。
画面奥の路上駐車はどうでしょうか。
街路樹が枝を旺盛に伸ばしてきましたが、まずまずといったところ。
道路右側の路上駐車は消せるでしょうか。
うーん、やはり車体の陰になっているガードレールや縁石は補完できず。
難易度の高そうなカーブ上の路上駐車。どう処理するんでしょうか。
別の車に置き換わりました。
その引っ張ってこられた車は、
背景が単純なだけあってかなり綺麗に消せます。
やはり背景が周囲から推測しにくい位置の路上駐車はPhotoshopと言えども綺麗に消すのは難しいですね。ツールの挙動が予測しにくくて使いにくいので、結局は昔からあるClone Stampツールでちまちまと手動で直し、Spot Healツールは簡単なところだけササっと直すのに使いました。
元写真
修正後
途中で道路の縦断勾配が微妙に変わっているので、横断防止柵や縁石は単純なコピーでは綺麗に繋がりません。騙し騙し、違和感の出ないように修正する必要がありました。
改修イメージ
修正画像を用いた整備イメージ(英語版)
修正画像を用いた整備イメージ(日本語版)
自転車道と車道を隔てる縁石に落ちる光は、元写真の光が当たっている部分を選択して白く塗り潰し、少し上にずらしてレイヤー合成(hard lightモード)しています。