電車の混雑を緩和したい。都市空間をもっと効率的に使いたい。事故の危険や排気ガスや騒音を減らして都市を居心地の良い場所にしたい。市民の運動不足を解消したい——。
行政が日常生活での自転車利用を促す理由はさまざま (*) ですが、では、どんな利用環境を整えれば自転車に優しい都市になるのか、具体的なイメージが必要ですよね。イメージが曖昧なままだと、最初に立てた理念が実装段階で真逆になってしまうこともあり得ます。
本稿ではそのイメージを思い付くままに列挙してみました。必ずしも実現できるわけではない(また、互いに両立できるわけではない)にせよ、できるだけそれに近いものを目指してほしいというイメージです。
* 日本国内では、なまじ自転車の交通分担率が高いだけに、「自転車の無法ぶりを何とかして押さえつけたい」という後ろ向きで受動的な動機しか持ち合わせていない自治体もあるかもしれませんが、足元の交通分担率の高さに慢心して自転車に厳しく当たる施策に終始していると、いつの間にか日常生活での自転車利用文化を消滅寸前まで追い詰めてしまっていた、という事態になりかねません(交通分担率の大規模調査は10年間隔でしか実施されていないので、気づくのが遅れるというのは本当にありそうですね)。
2020年1月30日木曜日
2020年1月27日月曜日
宮益坂のバルブアウト(歩道の拡張)
交差点の周辺で歩道を張り出した「バルブアウト(bulb-out)」の例
(2019年11月撮影)
歩行者にとっての快適性を優先した渋谷区の意欲的な取り組みですが、張り出し部分は歩行者の動線に即しておらず、今のところはまだ単なるデッドスペースになっている所が多いです。
そもそも歩行者の快適性以前に自転車ユーザーの生存が脅かされている状況を解消すべきだと思いますが、そちらには全く配慮が為されていません。
2020年1月25日土曜日
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