FD-R2030-F |
シマノの8速トリプルチェーンリング用フロントディレイラーを様々な角度から観察しました。過去のモデル(FD-2203, FD-2303, FD-2403)と見比べると各部に細かな改良が加えられてきたことが分かります。
掲載写真はOLYMPUS OM-D E-M10 + M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroで撮影。半透明のフィルムケースを支えにディレイラーを立てています。
リミットスクリュー
六角穴付きではなくプラス/マイナス (slotted /Phillips) のコンビネーションドライブ |
サポートボルト
リンク部品の意匠的な穴からサポートボルトを回す工具を差し込める |
反対側から(画面中央がサポートボルト) |
サポートボルトは直付け台座との接触面から16.5 mm後ろ、固定ボルト軸から3.0 mm下 |
サポートボルトの位置はモデルによって異なるそうです。FD-R2030-Fは同じ世代のFD-6800に近そうですね。
参考:のむラボ日記 (2014/04/25)「SM-AD67について」http://pass13.blog.fc2.com/blog-entry-1124.html
後面
支点、力点、作用点の距離
力点—支点間の距離は16mm、支点—作用点間の距離は23mm(比は1 : 1.44) |
変速レバーの操作はかなり重いです。比較対象のディレイラー(Sora FD-3400)は力点—支点が14mm、支点—作用点が18mm(比が1 : 1.29)で、FD-R2030よりずっと軽く変速できました。
シフトケーブル固定ボルト
ケーブル差し込み方向とボルト締め付け回転方向が一致 |
裏面(左側面)
ガイドプレート下部の刻印は “FD-R2030 INDONESIA VIA” |
ミドルギヤの高さに前世代まで無かった肉抜きが追加された |
リンク部拡大
リンク外幅は上部が16.5 mm、下部が25.0 mm |
【参考】リンク構造の変遷
フロントディレイラーは内側リンク部品が劇的に進化してきました。参考として、ダブルチェーンリング用ディレイラーを世代順に並べます。画像出典は過去記事「シマノ vs カンパニョーロ (FDの比較)」を参照。
前面
ガイドプレートの立体形状は前世代からさらに複雑化 |
ボルト穴は中心より上。直付け台座との接触面は凸凹加工。 |