2016年8月3日水曜日

都道12号・武蔵境通り(深大寺付近)の自転車通行空間の改良案 (2)

すぐに途切れる自転車通行空間。もはや単なる長方形の模様です。
富士見町三丁目交差点



動線が完全にずれていて、連続性が損なわれています。歩行者の信号待ち空間に向けて自転車を放り出す形も問題。

利用者は設計者よりずっと賢いので路面の色分けを無視して滑らかな線で通行しますが、利用者が互いの動きを読みにくくなるという欠点が有ります。


横断しようとして車道に折れる時の転回半径もキツくなりますね。

車道を見ると、第1通行帯が妙に広い事に気付きます。

対岸の第1通行帯は左折専用レーン。ここから車が直進してくる事は無いので、こちら岸の第1通行帯の半分近くは機能的に死んでいます。

路線バスが通る事を考慮しても、まだ2mほど幅が余分です。歩道を張り出して、横断歩道を短縮すべきです。横断歩行者の速度を1.0m/secとすれば、歩行者用信号の青時間を2秒(高齢者も考慮して0.8m/secとすれば2.5秒)短縮できます。

再び冒頭の写真。これを元に改良イメージを描いてみます。

まず車道の無駄な部分を削って歩道を張り出しました。

自転車横断帯に滑らかに繋げる形で自転車通行空間を引き直しました。横断待ち歩行者との交錯も解消しています。下に透けて見える現状のインフラの馬鹿馬鹿しさがよく分かると思います。

ちなみに後ろを振り返ると、幅広の自歩道は中央道の高架の手前で終わり、

その先の歩道は有効幅・視距ともガタ落ちしています。


シリーズ一覧