2016年6月1日 写真と文を追加
三原色を全て使い尽くしたカラー舗装(練馬駅前)
All About「スムーズ東京21、赤い道路、交通渋滞…「スムーズ東京21-拡大作戦-」とは?」
交差点前後の赤い舗装が駐停車禁止である事を伝えるページ。元々は東京都青少年・治安対策本部のサイトに掲載されていた情報のようですが、その東京都のページは既に削除されています。
東京国道事務所(2016年3月10日)「道路交通安全の効果を科学的に検証 ~ビッグデータによる交通状況変化の把握~」(掲載ページ; PDF)
交差点での追突事故対策の一環として赤色のカラー舗装を導入したと説明しています。スムーズ東京21と同じ環境、同じ色で、別の意味を担わせている(競合を起こしている)事が分かります。
全国道路標識標示業協会東京都協会「路面のカラー化について実例集」
カラー舗装の氾濫を憂え、その色使いについて整理が必要との問題意識から、既存の整備事例を集めています。同じ色でも設置場所によって別々の意味が付与されていたり、似たような意味でも場所によって異なる色が使われていたりして、色彩と意味の対応が曖昧になっている事が分かります。
警察庁交通局交通規制課長(2014年1月28日)「法定外表示等の設置指針について(通達)」
法定外表示の無秩序な設置が法定表示の効果を低下させる事を懸念し、法定外表示も様式の統一が必要だと指摘しています。しかし、法定外表示の濫用による道路空間の視覚的な乱雑さ、醜悪さについては無頓着です。(そういえば警察署のウェブページってインターネット黎明期の生きた化石みたいな所が多いですね。)
2016年6月1日追記{
一つ一つの色には意味が有るが……
路側帯、車道、交差点、それぞれを強調したり注意喚起したりする為に色分けされているというのは分かりますが、なんだか商店街というより工場の通路のようになってしまっています。
この通りは車が滅多に通らず、道路全面を歩行者が実質的に支配しているので、そもそも路側帯を設けるのが妥当なのかどうか疑問です。道の機能とデザインがちぐはぐな印象を受けます。
費用の都合が付くなら、車道/路側帯の区別を無くして、全面を石畳やブロック舗装にしてしまった方が、この通りが歩行者優先の空間であるとのメッセージを効果的に表現できそうです。
実際、枝道はそうなっています。
}