2016年5月6日金曜日

開通直後から盛況のサイクル・スーパーハイウェイ南北線


ロンドンの新しいサイクル・スーパーハイウェイ、南北線のBlackfriars通り区間が開通直後から大盛況で、長年ロンドンの自転車環境の改善を求めてきた人たちから興奮のツイートが続々流れて来ています。




横断歩道の手前でもの凄い台数の自転車が信号待ちしています。もしこれが全員クルマ通勤だったら、道路空間の占有面積は何十倍に膨れ上がるでしょうか。


悪名高い初代のサイクル・スーパーハイウェイは車道の端の路面を水色にペイントしていましたが、車道から構造的に分離されたこの新しい路線は普通の黒い舗装が使われています(視覚的に区分する必要が無くなったからだと思います)。



横断歩道部分


28秒間の映像に、両方向合計で45台(数え間違えが無ければ)の自転車が通過しています。これほどの奔流となると「第2の車道」という感じですね(この箇所には横断歩行者用の信号機が設置されているようです)。



バス乗客との交錯


珍しいバス乗客視点での映像です。バスを降りた乗客が自転車道を安全に横断できているかどうかが見るべきポイント。自転車道と車道の間に幅広な乗降空間が確保してある事で、少なくとも「バスを降りた途端に自転車に撥ねられる」という形態の事故が起きる可能性は潰せています。


暫くは注視が必要そうです。

2016年5月6日追記{

南北線全線の車載動画。信号を無視して自転車道を横断しようとした歩行者とニアミス(3分50秒辺りから)しています。横断中、歩行者は右前方しか見ておらず、双方向通行の弱点を露呈させています。




荷下ろしへの影響


計画発表時は荷下ろしの障害になるのではと経済界から反論が涌き上がった自転車道ですが、出来上がってみればこの通り、特に困難さは見られません。もちろんこれも、事故リスクについては慎重に見守った方が良いでしょう。

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