対象の映像は前回と同じく、外部サイト『ランキング日記』の記事「自転車ナビライン千石交差点の資料を検証する(2)」に掲載されている、千石一丁目交差点を録画した4本の映像です。交差点内の交通状況ごとの分析もします。
集計対象
- 白山通りの都心方面から
- 車道左端の自転車レーンを通って
- 車道正面の信号機が青の間に
- 千石一丁目交差点に進入し
- 交差点を直進した自転車
集計結果
※ 集計ミスが紛れ込んでいるかもしれない。
※「手前で歩道に上がる」と「交差点の角で停止」は信号が赤に変わって待機した自転車。
※ グラフに列挙したものの他に、
- 交差点の角に沿って左折した自転車が2台
- 停止線直後で待機し、交差方向の横断歩道で道路右側に横断した自転車が1台
- 歩道から進入し、停止線の先で車道に降りてナビラインと横断歩道の間を直進した自転車が1台
左折車の通行状況で場合分けした集計
自転車レーンから交差点に進入した自転車がそのままナビラインに沿って直線的に通行できるかどうかは、左折車の通行状況に大きく左右されます。車道の信号が青に変わると左折車が動き出し、すぐにナビラインを塞いでしまうので、進路を塞がれた自転車は横断歩道の方へ迂回するか、左折車列の隙間をすり抜けるしかありません
2017年2月11日訂正{
左折車が既に流れ始めてしまっている段階では、車道の信号がまだ青でも、迂回やすり抜けをせずに交差点の角や歩道上に留まり、次の青信号まで待つ自転車が3台いました。
- 映像3: 1分43秒、5分1秒
- 映像4: 5分50秒
}
そこで、自転車が停止線を通過した時点での左折車列の状況を以下の8種類に分け、各状況での自転車の挙動を集計しました。
- 左折車がいない
- 先頭が停止線手前(停止または発進直後)
- 先頭がナビラインに徐行で接近
- 先頭が横断歩道に徐行で接近
- 先頭が横断歩道手前で待機
- 先頭が横断歩道手前から再発進
- 左折車列が連続的に流れている
- 最後尾がナビラインを通過
1. 左折車がいない
- 第2通行帯の延長線上 1台
- ナビラインの左沿い 1台
2. 先頭が停止線手前
- 第2通行帯の延長線上 1台
- ナビライン上 1台
- ナビラインの左沿い 3台
3. 先頭がナビラインに徐行で接近
- ナビラインと横断歩道の間 3台(進行中の左折車の前方を通過。うち1台は歩道から進入)
4. 先頭が横断歩道に徐行で接近
- ナビライン上 1台(進行中の左折車列の間をすり抜け)
- ナビラインの左沿い 1台(進行中の左折車列の間をすり抜け)
- 横断歩道上 3台
5. 先頭が横断歩道手前で待機中
- ナビライン上 2台(左折車列の先頭と2台目の間をすり抜け)
- ナビラインの左沿い 1台(左折車列の先頭と2台目の間をすり抜け)
- ナビラインと横断歩道の間 1台(左折車列の先頭の前方を通過)
- 横断歩道上 7台
- 停止線直後で停止 1台
6. 先頭が横断歩道手前から再発進
- ナビライン上 2台(うち1台は進行中の左折車2台の間をすり抜け)
- ナビラインと横断歩道の間 1台(進行中の左折車2台の間をすり抜け)
- 横断歩道上 2台
- 横断できずに交差点の角で停止 1台
- 手前の横断歩道から歩道に上がる 1台
7. 左折車列が連続的に流れている
- ナビライン上 1台(進行中の左折車列の間をすり抜け)
- ナビラインと横断歩道の間 2台(進行中の左折車列の間をすり抜け)
- 横断できずに交差点の角で停止 2台
- 縁石に沿って左折 1台
8. 最後尾がナビラインを通過
- ナビラインの右沿い 1台(左折車の通過直後)
- ナビライン上 1台(左折車の通過直後)
- 横断できずに交差点の角で停止 1台
以上から、左折車との交錯なしに交差点をナビラインに沿って直進できた自転車はごく例外的で、大部分は横断歩道の方へ迂回するか、左折車列をすり抜けている事が分かります。
但し、横断できずに交差点の角で停止した自転車、歩道に上がった自転車は次の青信号では左折車が来るより先にスタートできます。また、今回の集計では赤信号の間に交差点に到着した自転車は含めていません。
3Dグラフも作りました(が、見難すぎる!)