「渋滞対策」を謳うとは如何に、という話。
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開業間近のスカイツリーで、駐車場不足から
周辺道路の混雑や違法な路上駐車が懸念されている
というニュースを耳にした。
一見すると「駐車場が足りない」事が問題点に思えるが、
寧ろ「駐車場が有る」事が問題。
せっかく駅直結で作ったのに何で駐車場を用意したんだ。
「駐車場が有るなら車で」とマイカー利用を誘発してしまうだろ。
CO2削減が喫緊の課題だというのに
逆行も甚だしい。
駐車場を一切設けないで
マイカーでの来場を禁止しておけば
環境負荷を抑えられたのに。
東京の新しいシンボルがこれでは
環境意識の刷新は程遠い。
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ところ変わって高尾山
(の近くの和田峠)
からスカイツリーが見える
都心から60kmも離れて何の関係も無い様に思えるが、
高尾山といえばこれ。都心の渋滞を軽減するというお題目で、
圏央道が山をぶち抜いている
まったく、罪深いね。
1200年間も保護してきた霊場をあっさり破壊するとは。
圏央道建設の目的は一言で言えば
「都心に車が入ってこない様に迂回用の道路を郊外に作ろう」という事だが、良く考えてみれば都心はスカイツリーを始め、
丸の内や汐留や豊洲など各所で再開発が進んでおり、
当然、車の流れを中心部に集中させる事になる。何たる矛盾。
一方、圏央道が引かれた地域では今迄以上に
マイカー利用が促進されて車依存の体質に染まっていき、
人口減にも関わらず車は増え、渋滞は解消せず、と。
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本気で渋滞を解消し、環境負荷を下げたいなら、
- 車に乗らない/乗らせない
- 車の利用を増やす道、店、街を作らない/作らせない
例えば、
【都心】
主要道路を物流専用にしてマイカーを一掃すれば
渋滞なんて一発で解消するんじゃないかな。
車道上の非・職業ドライバー率が下がるから事故も減るだろう。
元々公共交通が発達しているから
マイカー規制で切実に困る人なんて僅かだろうし、
郊外に迂回道路を建設するよりコスト面でも環境面でも有利だ。
【郊外】
鉄道駅を中心にコンパクトな街を作り、
自家用車が無くても生活が完結するようにする。
それ以外の辺鄙な土地は住宅開発や居住を制限する。
高齢者ドライバー問題が猛然と立ち上がる今後、
全国隈なく移動の自由を保障するなんて土台無理な話。