ドア衝突などの事故リスクが大きかった自転車レーン時代のBilderdijkstraat
(2008年6月撮影のStreet View@52.3657382,4.8732941)
広かった歩道の中に自転車通行空間を移した改修後のBilderdijkstraat
トラム軌道と車道の間にも段差が設けられ、車が軌道内に侵入しないようにしている。
トラム軌道と車道の間にも段差が設けられ、車が軌道内に侵入しないようにしている。
(2016年5月撮影のStreet View@52.3657382,4.8732941)
このように自転車と車の通行空間を引き離すと、単路では安全になっても交差点ではドライバーが自転車を見落としやすくなって全体では却って危険になる、と日本では依然として信じられていますが、このBilderdijkstraatは改修後に死傷事故が半減したと報告されています。
Theo Zeegers. (2008). "Bicycle paths and bicycle lanes", Fietsersbond, Ketting, No.189, pp.6-7
Construction of a separate bicycle path there led to a 50% reduction in the number of casualties.
Theo Zeegers(2008)に拠れば、オランダでも1988年の研究では自転車レーンの方が交差点では安全とされていましたが、その後の設計知見の蓄積で交差点の安全性が改善され(自転車レーンの優位性が無くなり)、2006年の設計指針では、自転車の交通量が750台未満/日の路線を除き、幹線道路への自転車レーンの採用を認めていません。