2016年9月26日月曜日

武蔵小杉・県道2号の自転車レーン

県道2号の自転車レーンを北側の終端から見る



予想通り路上駐車で塞がれています。

ママチャリ・ユーザーは歩道を選択

画面手前の交差点を直進したママチャリが対岸で歩道に入るか自転車レーンに入るか見ていたのですが、やはり歩道に入りました。レーン上に路上駐車は無いものの、50 km/h 制限の車道にこの細いレーンでは一般の利用者は走りたがらないでしょう。

ちなみにスポーツ自転車の利用者(多摩川の帰りかな?)はこの手前のレーン未整備区間でも車に混じって平然と車道を通行していましたが、そのリスク感覚が将来、主流になる事はまず期待できません。100年経っても彼らはマイノリティーのままでしょう。

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レーンを通行するスポーツ自転車の軌跡

オートバイが自転車レーンにはみ出して合流待ちしているのを自転車が大きく避けています。縁石から1mほどの空間は沿道からの人や車の飛び出しに備えて自転車での通行を避けたい部分ですが、この自転車レーンはその幅すらありません。


レーン終端の中原消防署前交差点

交差点の直近でなぜか路肩が幅広に。この北(画面手前側)は立体交差の工事中で、今後車道が拡幅されそうな雰囲気なので、この交差点までの道路横断面構成は最終形ではなさそうです。


中原消防署前交差点の南側に渡って振り返る


少し離れて望遠で切り取りました。

横断歩道のゼブラを基準に目測するとレーン幅は約77cm
(使用フォント: Avenir)

オランダの設計指針では自転車レーンの最低限の幅員が、安全上の理由から1.5mとされています(CROW. (2007). Design manual for bicycle traffic, p.118)。武蔵小杉のレーンはその半分しか有りません。生身の人間の脆弱さや車に対する恐怖感を設計上の因子として微塵も考慮していないですね。


貧相な自転車インフラ

武蔵小杉は高級タワーマンションが林立する再開発都市ですが、そういった住空間のレベルと自転車インフラのレベルがまるで釣り合っていません。片やホテルのような上質な空間、片や命の保障すら不確かな空間。マンション・デベロッパーと役所の道路担当部署とで思い描いている世界が違いすぎます。同じ街なのに。

例えば、高収入世帯の家族連れ(子供が小学校低学年くらいで、もう自分の自転車に乗っている)が休日にこのレーンを自転車で走って出掛けるという図は想像しにくいですね。全く似つかわしくないです。

(収入の高低とrisk perceptionは関係ないと思いますが、狭くて危険な自転車レーンを利用する富裕層という図は、インフラの利用者がいかに人として大事にされていないかが戯画的に強調されて分かりやすいでしょ?)


横断方向の空間配分


車が止まると自転車レーンだけでなく第1通行帯も塞がります。


太陽電池で発光する標識

これ、誰に見せる事を念頭に設置したんでしょう?


中原消防署前交差点

先ほどの交差点に戻ってきました。さっきは気付きませんでしたが、交差道路に法定外の路面表示が設置されています。目を凝らすと青色の矢羽根も街灯の陰に隠れています。


こちらはそこそこ利用されている?


しかし路上駐車で塞がれるのは同じ。


車の強力なヘッドライトで矢羽根が浮き上がる。


駅前のスポーツジム


JR武蔵小杉駅(横須賀線)の駅前ロータリーはかなり大きいです。

ロータリーの奥に見える建物は何でしょうか?


駐輪場でした。


駐輪場は改札口に近い好立地です。

駐輪場を出たらすぐ改札口

構内には川崎フロンターレ後援会の入会勧誘ポスターが。ちょうどこの日は近くの等々力陸上競技場で対マリノス戦でした。