2014年11月27日木曜日

名前の無い交差点

沿道の駐車場などに出入りするクルマが歩道や自転車道を横切る場所は、

動線が「交差する点」という意味では「交差点」ですが、

こういう交差点を指す名前って何か有りましたっけ?



典型的な交差点

「交差点」と聞いて普通に思い浮かべるのは「道路同士が交差する場所」です。交差点にやって来た歩行者や自転車やクルマは、そのまま直進する事もできるし、右や左に曲がる事もできます。


道路と鉄道が交差する場所(踏切)

一方、踏切は、動線が「交差する点」ではありますが、クルマが左折して線路に入って行ったり、電車が右折して道路に出て来たりする事はありません。


互いの動線が交差するだけ

ならば、踏切の方が、より純粋な意味で「交差点」と言えると思います。最初に挙げた写真も、

三者の動線が交差してるだけ

「交差点」だからと言って、クルマが歩道に入って来たり、歩行者が車道に出て行ったりするわけではないので、踏切と同じ意味での「交差点」です。となると、

典型的な交差点と思われていたものは、

「2本の道路が交差する点」と言うよりは、「4本の道路が一つの点に向かって集まり、接続している点」、つまり「接続点」と呼ぶのが相応しいような気がします。(逆に捉えれば「分岐点」とも言えます。)


「交差点」ではなく「接続点」や「分岐点」と呼ぶのが合理的に思える理由は他にもあります。
  • T字路やY字路
  • アンダーパス/フライオーバーと側道の分岐/合流
  • 高速道路のジャンクションやインターチェンジ
これらはどれも「交差」とは言いがたいですが、機能的には普通の十字路に似ています。機能に基づいて分類するなら、これらは「接続点/分岐点」と呼んだ方が合理的です。


一方、動線が交差するだけで曲がる事ができない場所
  • 横断歩道
  • 沿道に出入りするクルマが歩道や自転車道を横断する場所
  • 踏切
  • 立体交差

こういう場所こそ「交差点」の名前が相応しいですね。