2012年8月9日木曜日

シフトケーブルの断線

2013年8月13日 加筆訂正

シフターのインナーケーブルが断線しました。
リアディレイラーのケーブル固定部分の縁で千切れています。

加減速が多い街乗りでシフト操作が頻繁だった事を差し引いても、
ケーブル交換から僅か6ヶ月で切れるのは早すぎます。

下から見たリアディレイラー(RD-2200)



ケーブルを構成するワイヤーが留め金の所でスパッと切れている


外出先で断線したので修理できず、
帰り道の30km強はアウタートップ固定で漕ぐはめに。
(登り坂でも意外と何とかなりましたが。)

断線したのはUNEXのSupreme Glide Shifter Inner Cableで、
ケーブル径はシマノ純正(1.2mm)より細い(1.1mm)です。

当初はこれが原因だと思っていたのですが、
組み付け方とディレイラーにも問題が有ったようです。



原因候補 1

シフターケーブルは自分で取り付けましたが、
ディレイラー側のケーブル固定ナットを締め付けすぎてしまい、
ケーブルの断面が平らに潰れてしまっていました。

この為、変速操作をした時の応力が、
ケーブルを構成するワイヤーの一部に集中してしまったようです。



原因候補 2

リアディレイラー(シマノRD-2200)はカセットのロー側に変速すると
ケーブルに急なRが付き、負荷が掛かります。

8速(トップギヤ)ではケーブルハウジングから出たシフトケーブルが
緩やかな曲線を描いてディレイラーの留め金に伸びている。

これが5速でほぼ真っ直ぐになり、

1速ではケーブルに強い曲げが掛かる。

リアディレイラーを真下から見た様子。

ケーブルハウジングから出たインナーケーブルが急な角度で曲がっている。

留め金の縁も角が立っているので、応力集中を悪化させる。


写真の赤く着色した部分(ディレイラー本体側と
留め金側の両方)の角を鑢で削って丸めました。
これで少しはケーブルへのダメージが減れば良いのですが。

インナーケーブルは断線した物と同じ製品に交換し、
再び断線しないか、様子を見ています。



2012年11月11日追記

交換から三ヶ月が経過しましたが、今の所は全く問題ありません。

それと、もう一つ疑わしい原因が有ったので追記します。

原因候補 3
 
ケーブル断線が発生したのは、
前後のディレイラーを同時に操作した直後で、
これが変速系に過大な負荷を与えたのかもしれません。

当時は前後同時変速が好ましくない事を知らなかったので。



2013年8月13日 追記

再び、以前と全く同じ箇所でワイヤーが1本断線していました。
最初の断線からほぼ1年後ですね。もしかして夏の高温がトリガー?

最近、5速ギヤに入れた時だけ「チャラチャラ」と
異音が鳴るようになり、気になって分解したところ
断線を発見しました。危ない危ない。

今回はケーブルは交換せずにケーブルハウジングだけ
少しカットして、断線箇所が留め金より外に出るようにしました。

(シフターからフレームまでのハウジングの長さが
左右で揃っていなかったのが気になっていたので、
その修正も兼ねています。)

リアディレイラーのケーブル固定ナット(9mm)は、
前回はモンキーレンチで適当に締めていましたが、
今回はちゃんとトルクレンチを使って
説明書の指示トルク範囲内(5-7Nm)で締めました。

(RD-2200は最初からネジ緩み止め剤が塗布されていますが、
それを計算に入れてのトルク指定値なのかどうかは不明です。)

それにしても、なぜこんなに簡単にケーブルが切れるのか……。
原因1, 2, 3はどれも解消したはずなのに。

やっぱりケーブルがシマノ純正じゃないから?
それとも、RD-2200がケーブルを噛みちぎってしまう獰猛な子だから?



ケーブル固定方式の比較

ついでに、シマノの各リアディレイラーの
ケーブル固定方式を画像検索で調べてみました。

六角ナット+留め金(片押さえ)
RD-2200, RD-3300

六角穴付きボルト+留め金(片押さえ)
RD-2300, RD-3400, RD-3500, RD-4500, RD-4600,
RD-5500, RD-5600, RD-6500, RD-6600, RD-7700, RD-7800

六角穴付きボルト+留め金(両押さえ)
RD-5700, RD-6700, RD-7900

六角穴付きボルト+留め金(腕無し)
RD-6400, RD-6800, RD-9000

* 片押さえ、両押さえ、腕無しと書いたのは、
留め金の回転防止加工の事です。



2014年6月16日 追記

フロントとリア、両方のシフトケーブルが
STI内部で千切れかかっていました。
(太鼓の数cm手前でワイヤーが何本か断線。)

断線しかかっているシフターケーブル

しかし、リアディレイラー側の問題の留め金の部分では、
ここに至るまで約10ヶ月、新たな断線は生じていません。

どの対策が効いたのかは分かりませんが、
RD側での早期の断線はケーブルではなく
ディレイラー側に主因が有ったと見て良さそうです。