2014年6月13日金曜日

スポークの綾を解除しました

スポークを組み直して綾を無くした後輪

綾(interlace)を無くす(de-)という事は
“deinterlace”とでも言うんですかね。
映像用語みたいですが。



スポークの綾取りは
  • スポークテンションの緩みを防ぐ(*)
  • ホイール全体としての剛性を高める
  • リアディレイラーとのクリアランスを確保する
などの目的が有るそうです。

* スポークを二本一組にする事で、
駆動トルクや路面からの衝撃で一本のテンションが下がっても
綾の部分で相方のスポークに押される事で
テンション低下分が補われると言われています。

ただ、専用設計の部品で組み上げられる完成品のホイールでは
スポークの綾を取らない事が一般的なので、
綾取りは必要不可欠というわけでもないようです。

組む際の手間は綾を{取る/取らない}でそんなに変わりませんが、
スポークがとても短い小径車のホイールや
3-leading-3-trailing lacing pattern のような特殊組みの場合は
スポークに掛かる負荷が気になってきます。


2本のスポークの上下位置を交点で入れ替えない

そこで試しに完成車付属のホイールで
スポークを組み直し、綾を解除してみました。


スポーク同士の交点は隙間が1.2mm空いた

購入後の数年間、ずっと綾が取られた状態だったので、
スポークに僅かな曲がり癖が付いています。
新品のスポークで最初から綾を取らずに組んだ場合、
隙間はもう少し大きく空くかもしれません。


ディレイラーケージとの隙間

問題はここですね。

ディレイラーの low limit screw の調整を慎重にしないと
変速時にケージとスポークがぶつかりそうです。 
車体を左右に大きく振る立ち漕ぎもちょっと怖い。
(ローラー台専用ホイールとして使うので関係有りませんが。)


スポークとケージのネジ穴突起の隙間は1.4mm

かなり際どいクリアランスです。スポーク同士の隙間が1.2mmなので、
その半分の0.6mm分が、綾を取った状態から縮まった事になります。


26Tのスプロケットを装着した場合

スプロケットを装着するとガイドプーリーがハブ軸から離れて
スポークとケージの隙間には余裕が生まれるはずですが、
なぜか0.8mmに縮まりました。誤計測かな?

最底辺グレードのディレイラー(RD-2200)だけに
可動部のガタも大きいので、この隙間の無さは怖いです。


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うーん、やっぱり綾を取らない組み方は微妙ですね。
個人的にはホイールを前後とも3L3Tで組んでみたかったんですが、
この組み方はシングルスピードや内装変速ハブの領分かも。