3 leading 3 trailing 組みをCADで描いてみました。
3 leading 3 trailing lacing (front)
hub | Shimano HB-5700 (36H) |
spokes | Sapim Leader (2.0mm) |
rim | Mavic Open Pro (700c, 36H) |
美しい trillium 模様ですね。
斜張橋を円に閉じ込めたような不思議な印象です。
工学的には多分 3 cross の方が優れているんでしょうが、
工芸品としての価値は 3L3Tの方が上だと思います。
この組み方は日本語でどう言うか知らないのですが、
適当な名前が無いなら「バイオハザード組み」はどうでしょう。
(仮組み段階の様子があのマークを連想させるので。)
ちなみに重量は上の構成で
(真鍮ニップル込み、リムテープ無し、QRスキュワー無し)
2013年9月11日訂正
スポーク長を仮に 269 mm として計算していましたが、
実際はもっと必要なので、正しい長さで計算しなおしたところ、
前輪全体では約 900 g になりました。
36H のリムは Mavic や Ambrosio には揃っていますが、
安くて軽くて(そこそこ)高品質と評判の KinLin XR-200 や XR-19W は
32H までしか無いので残念ながら使えません。
3 leading 3 trailing lacing (rear)
hub | Shimano FH-5700 (36H) |
spokes | Sapim Leader (2.0mm) |
rim | Mavic Open Pro (700c, 36H) |
後輪はあとちょっとハブフランジ径が大きければ
ペアのスポークが完全に平行になりそうですね。
重量は上の構成で
(真鍮ニップル込み、リムテープ無し、QRスキュワー無し)
前後の合計では約
スポークを全て Sapim CX-RAY で組むと約
材料費は1万円以上跳ね上がります。
2013年9月11日訂正
前輪と同様、スポーク長を本来必要な長さで計算しなおすと、
1094 g くらいになりました。前後の合計では約 1994 g です。
CX-RAY で組んだ場合は約 1795 g です。
右から見た後輪の駆動側スポーク
直感に反してスポークの長さは1種類(後輪は2種類)で済みますが、
オーソドックスな 3 cross 組みより綾が多いので、
少し長めのスポークが必要です。
組む時は綾の摩擦が大きい分、振れ取りが若干難しくなるそうです。
ハブフランジに大きな負担が掛かるので、
ハブは強度の高い製品を使った方が良いでしょう。
鋳造ハブはちょっと怖いですね。私なら冷間鍛造の物を使いたいです。
ラージフランジハブも、無茶な軽量化をした物は要注意です。
前輪はディレイラーケージとの接触を気にしなくても良いので、
綾を取らずに組む事もできます。