2013年9月2日月曜日

千石一丁目交差点のさらにその後

千石一丁目交差点の自転車ナビライン。

工事の中途段階
完成間近に続いて、
完成直後の様子を見てきました。



写真は2013年3月に撮影したものです。


看板が追加されました。

こういうのは「通れません」ではなく「通行禁止」と
はっきり書いた方が良いと思いますが……。



もう一つの看板は停止位置の指示です。

自転車を停止線の手前で待たせたいようですが、
朝のラッシュ時は自転車の待機車列が長く延びてしまわないでしょうか。
そうなると、後ろの方の自転車は交差点に入るタイミングが遅れて、
左折車に巻き込まれてしまいますよね。

横断歩道を渡る歩行者に注意する必要は有りますが、
ここはやはり、交差点の角まで進んでから待機が正解でしょう。
看板が言っている事は間違い。無視して良いです。

2015年6月2日追記{
改正道交法が施行されたので補足しますが、停止線の超過は一応違反です。私自身は、インフラの欠陥で生じた危険は、時に利用者の自己判断で埋め合わせる必要が有り、そうした背景を鑑みずに杓子定規に取り締まる警官は道交法の根本目的を見誤っていると考えていますが、これは飽くまで私個人の考え方です。



青に変わって少し経つと

自転車の進路が左折車に塞がれてしまいます。
青になってから交差点に来る自転車の事を考えていません。

車の左折信号を後出しにすれば動線の交差を解消できるんですが、
日本の道路行政は車の利便性が今より僅かでも下がるとなると
猛烈に抵抗するので、いつまでも実現できません。

形だけは自転車インフラを整備しながら
発想が依然として車中心なんですよね。



最後のポールが設置されました。

手前のポールが無かった時は原付や車が
青いゾーンに侵入していましたが、それが無くなりました。


2014年11月2日 写真の差し替え






青いペイントが施工されましたが

相変らず、交差点を渡った先の自転車レーンに路上駐車が発生しています。



レーンを作った意味があまり有りません。

でも、良く見れば第2通行帯(車基準では第1通行帯)がガラ空きです。



だったらこうすれば良いんじゃない?

自転車レーンの横に駐車スペースとバスの乗降場所を用意して、
自転車の動線が塞がれないようにする。

バスの停車位置を自転車レーンに隣接させる事も考えられますが、
それだとバスを降りた途端に自転車に撥ねられるリスクが有るので、
このように乗降のためだけのスペースを確保する必要が有ります。

また、乗降場所はバス車体と同じくらいの長さを確保すべきです。
そうしないと、バス停の直前の路駐車両が死角になって、
これまたバス乗客と自転車が衝突するリスクが生じます。

ただ、これだと自転車レーンがちょっと狭いですね。
幅員約1.5m、追い越しは心理的に不可でしょう。
さまざまな速度帯域の自転車が混在できるようにするなら、
最低でもこの倍の幅は欲しいところです。



不忍通りは自転車レーン無し

交差点内だけナビラインを引いて、後は投げっぱなしですね。
不忍通りの方も、車の車線を削る覚悟さえ有れば自転車レーンは作れます。
物理的な幅員は有るので。だが作らない。



管理者の異なる道路同士の交差点

自転車レーンが整備された白山通りは国道、
未整備の不忍通りは都道です。

自転車の通行環境の整備に本気で取り組み始めた国と、
「別に歩道を走らせとけば良いだろ?」の東京都。

千石一丁目交差点は
異なる価値観が衝突する交差点でもあるわけです。