2017年7月28日金曜日

国道16号・相模原市の自転車道 (3) 生活道路との信号交差点

清新二丁目交差点
歩道橋の階段による制約から自転車道を車道寄りに屈曲させている。



自転車道を折り曲げた先は横断歩行者の滞留空間


歩道橋の階段周辺は柵でガチガチに固めてあります。


隅切り半径が大きめです。航空写真で見ると半径8mほど。

接続している道路はセンターラインの無い細街路でスクールゾーンにも指定されていますが、一体どんな大型車両の出入りを想定しているんでしょうか?


脇道に出入りする自転車に歩道を走らせない工夫でしょうか?

しかしここまで厳重な対策を打っている割には、他の交差点では自転車道を手前で打ち切って歩行者との無秩序な交錯を招いている点が解せません。


市立相模原保育園入口交差点

この交差点の隅切り半径は順当な5m(地図)ですが、またしても自転車道と自転車横断帯は一直線上に揃っていません。ここは先ほど と違い、空間制約から揃えるのが不可能だったのではありません。良かれと思ってこうしたのでしょうが、自転車に無駄な減速を強い、本来避けられた歩行者との交錯も招くダメ設計です。


自転車道が途切れる場所の車止めは真ん中より脇を通る方が若干、
接触事故の不安感が小さいですね。


真ん中の車止めは他の2本から1mほど後ろにずらしてあります。


脇の縁石は高さ5.5cmくらい。
圧迫感は無いですが斜めに乗り上げると転倒する高さです。

もしこの縁石が標準的な15cm高だった場合、ペダルがつかえて転倒する恐怖から、心理的な有効幅員は片側当たり25cm減少します(シリーズ第1回の記事参照)。

自転車道を3.0m幅で整備したつもりが2.5m幅としてしか機能しない事になる可能性もあったわけで、この縁石の選択は悪くないですね。



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