夏用サイクリングウェアの効用や欠点をまとめてみます。
最初はアームカバーとレッグカバーを取り上げます。
アームカバー(または長袖インナーシャツ)や
レッグカバー(またはサイクリングタイツ)の着用には
大きな利点が有ります。
水分の損失を抑える
夏の強い日差しの下では、腕や脚が直射日光に曝されるかどうかで、
運動中の水分の摂取量が全然違ってきます。
私の場合、アームカバーやレッグカバー無しで
炎天下を丸一日サイクリングすると、
合計で3ℓくらい水を飲んでいました。
最初に自転車専用のボトルを買った時も容量を重視して
大型の24 fl oz (710ml) 入りを選んだのですが、
長袖インナー(アームカバー代わり)と、
10分丈のサイクリングタイツ(レッグカバー代わり)を
着るようになってからは水分摂取量が激減し、
- 給水ポイントに着いても中身がかなり余っている
- 飲み切らない内に日が暮れる
言い換えれば、現状よりボトルのサイズを小さくし、
携行する水の量を減らす余地が生まれたという事です。
つまり、アームカバーとレッグカバーの着用は間接的に軽量化に繋がります。
2013年5月15日追記
自転車乗車中の発汗量の調査実験をしたところ、
私は運動中の水分摂取量が少なすぎる事が分かりました。
どうやら「ボトルの容量が過剰」とは安易に判断できないようです。
安全性を高める
強い日差しに曝されると体力がどんどん奪われていきますが、
これはパフォーマンスだけでなく、判断力や反応速度の低下にも繋がります。
実際、私はロードバイクに乗り始めて最初に迎えた初夏に、
これが原因で車と衝突事故を起こしています。
アームカバーやレッグカバーを着用すれば、
体感温度が下がって単に快適というだけでなく、
体力や注意力の低下を或る程度抑える事もできるので、
事故対策としても有効なアイテムと言えるかもしれません。
代用のアイディア
アームカバーやレッグカバーは値が張りますが、
ユニクロやスーパー、ホームセンターなどで売られている安価な
スポーツ用の長袖シャツやレギンスで代用できます。
アームカバーを長袖インナーで代用する場合
利点
- ずり落ちる心配が無い
- 安い
- 胴体部分がジャージとの重ね着になってしまう
(真夏の炎天下やヒルクライムではさすがに暑く感じます。)
レッグカバーをスポーツレギンスで代用する場合
利点
- 安い
- 別途、インナーパンツとハーフパンツが必要
- 重ね穿きが必須なので、蒸れやすくなる
アームカバー、レッグカバーを自作してしまうという手も有ります。
ユニクロ等の高機能インナーシャツのXLサイズを買ってきて、
生地を取り、ミシンで縫えば簡単に作れます。