永代通りの佐賀一丁目近辺に、僅か100mあまりですが、
歩道上に自転車レーンが設置されています。
正確には「自転車レーン」ではなく、
「自転車歩行車道」と呼ぶそうなので、
以下、「自転車歩行車道」と表記します。
他の自転車歩行車道と同じく、ここでも歩行者は
区分を特に意識せず通行しているように見えます。
歩道の左右にはスタンド看板や駐輪車両が置かれ、
実質的な有効幅員は狭い所で歩行者側(赤)が1.2m、
自転車側(灰)が1.3mくらいになっています。
この整備区間の手前には永代橋が架かっており、
橋からの下り坂で自転車はスピードが出やすくなります。
しかし、舗装品質の高い車道と違い、
歩道は縁石の段差やブロックの継ぎ目でガタガタなので、
スピードを出して通行すると車体が激しく揺れます。
これは、
自転車は歩道上を低速で通行せよという考え方の東京都(永代通りは都道)からすれば、
望ましいインフラの形と言えます。
一方、
10kmくらいなら車や電車ではなく自転車に乗ろうという考え方の私からすれば、下り坂で楽ができるはずの所で
速度を落とさせるこの構造は、エコ運動の邪魔者です。
まあ、私自身は車道を走るので関係有りませんが。
歩道上の自転車通行帯は、植樹帯で狭くなっている部分の幅員が2.0mです。
画面奥のバス停周辺では通行帯が途切れています。
2013年8月1日 追記
随分と途切れ途切れな自転車通行帯ですが、
灰色のブロックで自転車通行帯であると明示された
正味の部分は何メートル有るのでしょうか。
Google Mapsの航空写真で測ってみました。
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隅田川の永代橋から大島川西支川の橋までの区間で、
道路北側の歩道上にある自転車通行帯は
約110mです。これに対して同区間の延長は
約250mです。自転車通行帯は区間長の半分も無いですね。
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これは同じ永代通りの江戸橋一丁目交差点です。
永代通りと交差する都道316号にも自転車歩行車道が整備されています。
しかし、地下鉄の出入り口付近は駐輪車両で
自転車通行部分が完全に塞がれており、
写真の左端には車道を走る自転車の姿も写っています。
都の整備方針には利用者視点が欠けている事が分かります。