2015年7月2日木曜日

世田谷の極細自転車レーン

2015年12月16日追記 当初正常に表示されていたStreetViewの埋め込み画像が取得できなくなっています。あー、やっぱりスクリーンショット撮っておけば良かった。


話題の極細自転車レーン(2014年4月)

2015年12月16日 再取得したStreetView(2014年4月撮影)のスクリーンショットを貼付

道路全体の幅員は、Google Mapsで見る限り、14.5〜15.0mくらいのようです。



オランダでは自転車レーンの幅は2.0〜2.5m、やむを得ない場合の最小限度も1.7mが良いと議論されている(*1)のと比べると、まるで顕微鏡の世界に迷い込んだような錯覚を覚えますね。

*1 fietsberaad (2014) Smalle fietsstroken kunnen eigenlijk niet meer



拡幅前は北向きの一方通行だった事が分かります。(2009年9月)


拡幅後。自転車が歩道を通行している様子が写っています。(2014年4月)

細街路との接続点は歩道を連続させていますね(切り下げ構造)。歩道の舗装材が変えてある事も加わって、歩行者に優先通行権が有る(*2)事が視覚的に明示されています。

*2 道路交通法 17条2項


拡幅前の方が余裕が有ったのでは?(2009年9月)


これと現在を見比べると寧ろ改悪?(2009年9月)


ただ、拡幅前も歩道を通行する自転車が皆無だった訳ではないようです。(2009年9月)


どういう経緯で車道を拡幅・双方向通行化したのかは分かりませんが、少なくとも以前の方が自転車には優しそうに見えます。

また、車に対する一方通行規制は短距離移動手段としての自転車を相対的に有利にしていたと考えられるので、
  • 都市の脱モータリゼーション
  • 人を主役にした街作り
という観点からは、車道の双方向化は退化と捉えられますね。