Mark Wagenbuur (2012) “I was only speeding slightly” BICYCLE DUTCH
オランダの体系(2012年時点です)を見ると次のような特徴に気付かされます:
- 5km/h超過からきめ細かく罰金額が設定されている;
- 超過速度に応じた増額ペースが日本より遥かに急激;
- 30km/hゾーンとそれ以外では罰金額に大きな差が付けられている;
- 30km/hゾーンで20km/h超過した場合の罰金額は日本の2倍以上。
なお、オランダの道路は基本的に3つの階層(ヴォーネルフを加えると4階層)に区分されており、各階層の制限速度は市街地の内部と外部それぞれで標準化されています。次の表は、最上位の通過交通用の道路(stroomweg)を除いた各階層の制限速度の一覧です:
道路の階層 | 市街地 | 郊外 |
gebiedsontsluitingsweg | 50, 70 km/h | 80 km/h |
erftoegangsweg | 30 km/h | 60 km/h |
woonerf | 15 km/h |
詳しくはオランダの道路Wikiを参照してください。
道路の階層区分
- http://www.wegenwiki.nl/Stroomweg
- http://www.wegenwiki.nl/Gebiedsontsluitingsweg
- http://www.wegenwiki.nl/Erftoegangsweg
- http://www.wegenwiki.nl/Woonerf
高速道路
市街地の内外の区分(ビベコとブベコ)
日本のように道路の階層性の区分が曖昧でスペクトラムのように連続しており、市街地と郊外の境界も朧げな状況では、オランダのような罰金体系を組み立てるのは困難でしょう。ドライバーが(取り締まる警察官も)道路の種別(性格)を明確に認識できないからです。
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