2013年9月4日水曜日

研ぎ澄まし切れていないデザイン

SONY 製品のデザインは
いつもあと一歩が足りない気がします。




例えばロゴ。

αとかVAIOとかXperiaとかBRAVIAとか、
それら単体で見る分には悪くないんですが、
SONYロゴと同時に使うと途端にダサくなります。

書体の性格が全然違うんだから、同じ面に置いたら
ぶつかりあって喧嘩になってしまいます。

製品ロゴと企業ロゴを両方とも使いたいなら、
一つは表側、もう一つは裏側に回すとかして、
両方が同時に見える事の無いようにして欲しいです。



ユーザーインターフェイスも残念です。

ユーザー置いてけぼりの独善的なデザインをしばしば見掛けます。

  • ボタン配置の規則性が中途半端で、余計に混乱させるオーディオコンポ
  • 起動時に黒帯が出て、画面上部を10秒以上も隠し続けるテレビ
  • 本体手前から出るイヤフォン・コードが手首に当たるノートパソコン 

どれもほんの些細な事のように思えますが、
日々使う製品だと毎回毎回、小さな不愉快が重なっていき、
しまいには猛烈にイラッとするようになります。

まるで、険悪化する夫婦仲のような関係ですね。
(あれ? だとすると私自身も悪いのでしょうか。)



それから、モノとしての形そのもの。

デザインに遊び心が有るのは悪い事ではありませんが、
その反面、道具の本質に迫ろうとする求道的な姿勢が弱い気がします。
彫刻家のようなひたむきさを捨てて、楽な方に逃げてるように見えます。

完成した製品を見ても、その形に必然性が感じられません。
削りに削って、研ぎ澄まし切った結果だという印象を受けません。

ユニークな形は、それはそれで愛着を感じる人もいると思いますが、
発売してから数年経てば泡沫のように消えていくデザインで良いのか。
そういう製品はサードパーティーなどが濫造するものであって、
SONY の仕事としては似つかわしくないと私は思います。