2013年9月18日水曜日

黄金分割を用いたロゴ配置

以前にも書きましたが、khodaa bloom のカーボンバイクは
企画は良いのにデザインが残念です。

ロゴが残念な khodaa bloom Farna 6800
(画像は公式サイトからの転載)

そこで、勝手にデザインを直してみました。


まずロゴを消します。

自転車に限らず消費者製品は、或る一つの角度から見た時に、
同時に見えるロゴが1つだけというのが私の理想です。

できればホイール、タイヤ、クランクアーム、ディレイラーなどの
ロゴも消したい所ですが、今回はそれらは無視して、
フレームとフォークだけを考える事にします。

(ステムのFSAロゴだけは許せなかったので消しました。)

さて、バイクを横から見た時に、
フレームとフォークを合わせた範囲のどこにロゴを配置するか。
とりあえず無難なダウンチューブにします。



ダウンチューブの長さを測ります。

ロゴの位置、寸法を決める材料として、ダウンチューブの長さを測ります。

ここで注意すべきは、構造上の長さではなく、視覚的な長さを測る事です。
ダウンチューブの駆動側の下端はチェインリングで隠れるので、
そこは除外します。

(当然ですが、反対側はチェインリングが無いので
視覚的な寸法も変わり、後述する比率にも影響します。)

上端はヘッドチューブとの接合部で区切る事にします。



視覚的な長さを黄金分割します。

この分割点にロゴの中央が来るようにします。
ロゴの配置はこれで決定できます。

元画像の解像度が低いので、上の数値はかなり誤差が大きいですが、
実物ではミリ単位以下まで精密に計算すると良いでしょう。



もう一度、黄金分割します。

黄金分割で出来た二つの区間それぞれを再び黄金比率で分けます。
これがロゴを配置する範囲、つまり、ロゴの長さになります。

(黄金比の性質上、最初の分割点から
2回目の2つの分割点までの長さは一致します。)



ロゴを配置します。

上で求めたロゴの中心点、長さに基づいてロゴを配置します。

オリジナルの Farna 6800 のロゴはダサいので、
khodaa bloom のブランドロゴを使いました。

なお、反対側の画像は作っていませんが、
前述の通りダウンチューブの視覚的な寸法が違うので、
ロゴはこちら側より若干大きく、下寄りになります。

では、最後に before / after を見比べてみましょう。



before


after

良いですね。美しく上品になりました。


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khodaa bloom に限らず、ロードバイクの世界では
デザインの煮詰め方が全然足りない製品が幅を利かせています。

メインユーザーが40代のオッサンばかりで
審美眼が無いからでしょうか。