前回の続き。
これまで見てきた例を基に、形式と意味の対応関係をまとめる。
「名詞+なう」
この表現形式は名詞の性質に因って全体の意味が決まる。
・名詞が動作を表わす場合は「今、何々してる」
但し、動作の性質や、つぶやきの状況によっては
「今、何々した」や「これから何々する」とも解釈できる。
e.g. 「仕事なう」、「起床なう」
・名詞が状態を表わす場合は「今、何々の状態」
e.g. 「迷子なう」、「腹六分目なう」
・上記以外の名詞は動詞の補語や目的語と解釈できる。
動詞は省略され、読み手は文脈に合うものを補完する。
自動詞補語
e.g. 「有楽町なう」 (場所)に居る
e.g. 「丸の内線なう」 (乗り物)に乗っている
他動詞目的語
e.g. 「いちご大福なう」 (食べ物)を食べている
e.g. 「仮面ライダーWなう」 (番組)を観ている
e.g. 「モンハンなう」 (ゲーム)をプレイしている
「形容詞+なう」
用例は書き手を主語とするものしか無かったので
まだ一般化はできない。
e.g. 「だるいなう」
「動詞+なう」
この表現形式は文字通り、「なう」が「今」を意味する。
調査範囲では、補語・目的語も併せて表現する例が殆ど。
他動詞目的語+動詞+なう
e.g. 「ブログ書いたなう」
自動詞補語+動詞+なう
e.g. 「新幹線乗ったなう」
自動詞主語+動詞+なう
e.g. 「腕が鳴ったなう」