2014年2月22日土曜日

自転車道の幅員と心理的な狭さ

自転車の速度を15km/hと想定して
設計されたであろう自転車道を
30km/hで走ってみました。



場所は東京都三鷹市のかえで通り。
車道の両側に2.0m幅の自転車道(構造分離型の自転車レーン)が有ります。

東京都三鷹市のかえで通り



自転車道の構造

車道側の分離工作物は、縁石と、その上に立てられた柵、
歩道側の分離工作物は、縁石と、歩道上にところどころ低木の植栽が有ります。

交差点の手前で歩道と一体化する部分の路面はほぼ水平ですが、
元々車道の端だった部分は、街渠に向かって下がる横断勾配が有ります。

コンクリート製の街渠はアスファルト舗装との境界に
僅かですが段差が有りますが、タイヤが取られる程ではありません。
(街渠の幅は0.5mと0.2mの二種類が使われているようです。)

自転車道の中は双方向通行ですが、交通量はさほど多くありません。

沿道には駐車場を備えた商業施設
(ファミレスやコンビニ、ドラッグストアなど)が林立しており、
交差点以外でもクルマが自転車道を横切る箇所がかなり多いです。



実走

まずは15km/hで走ってみました。
対向自転車がいなくても心理的にはギリギリで、
もうちょっと広げて欲しいです。

対向自転車、特に老人や子供がふらふらと運転する自転車が来ると
接触リスクを強く感じてます。これはかなり怖い。
10km/h程度に減速して、自転車道の左端ギリギリに寄って、
何とかやり過ごせるという感じ。

隣接する歩道の幅もかなり狭いので、
沿道の駐車場から出てくるクルマとの
安全マージンも不足していると感じます。

---

次に、周りに他の自転車がいない事を確認して、
30km/hまで加速してみました。

速度を上げていくにつれて、心理的な安全マージンの余裕量が
どんどん失われていくのが体感できます。

映像的に例えるなら、加速に伴って自転車道の幅が
ギュゥゥゥゥゥンと狭まっていく感じです。
これは中々面白い体験でした。

30km/hに達すると、幅員が2.0m有ってもギリギリという印象で、
自然と走行位置が自転車道の中央に収束します。

中央を走っている訳ですから、街渠とアスファルト舗装の継ぎ目が
心理評価に与える影響は小さいと思うのですが、
それでも2.0mを狭く感じるというのは意外でした。