私の場合、パッと思い出せる経験は
- 都道405号の水道橋交差点(StreetView)
- 国道4号の千住中居町交差点(StreetView)
車に少し遅れて横断歩道に差し掛かる形になった私の自転車は、走行音、車体、ヘッドライト光量のいずれもが小さくて見落とされたか、速度(35〜40km/h)が過小に見積もられたのだと思う。
水道橋交差点では左手の歩道から歩行者が、千住中居町交差点では右手の中央分離帯側から歩行者と、それに続いて自転車が私の進路上を横切り、こちらが急ブレーキを掛ける事で衝突を回避できた。
このニアミスから得た教訓(道路利用者の視点から)
- 歩行者・自転車利用者が車道を横断する時に想定する危険は主に車に撥ねられる事で、自転車については意識から抜け落ちやすい(認知エラーを起こしやすい)と想定する必要が有る。
- 車の流れが途切れて車道を走るのが自転車だけという状況はリスクが高いので、速度を意図的に抑える必要が有るかもしれない。(これは沿道・脇道から合流してくる車や対向右折車との衝突の防止についても言える。)
- 街灯が多い都会の道路でも対歩行者・自転車の誘目性(conspicuity)を確保する為には強力な(100ルーメン級とかの)ヘッドライトを点灯させる必要が有るかもしれない。
このニアミスから得た着想(道路設計と都市計画の観点から)
- 主要幹線道路の車道の構造は、そこを通るのが車だけであるとの期待を道路利用者に抱かせている可能性が有る。
- 必要な安全確認を利用者に促すには、何らかの形で、自転車が通行する空間を誰が見ても認識できるような形に具現化する必要が有るかもしれない。
- 人の行き来が多い二地区を分断する道路は、横断交通の遮断を最小限に抑える必要が有るかもしれない。(都市内の自動車交通の流入・発生抑制や、通過交通の地下化と地上道路の全面ゾーン30化、車の流れに応じた無駄の無い信号制御など。)