2012年12月19日水曜日

交差点の設計ミス(5)

自転車を無視した欠陥設計の交差点シリーズ。
また一つ見つけたので追加します。

このシリーズ、ネタには全く困らないんですが、
あまりに厖大なので、整理の仕方を考えないといけませんね。

さて、今日見つけたのはこちら。


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東京都台東区の根岸小前交差点です。


交差点を南から北へ直進する場合、第一通行帯が左折専用なので、
直進専用の第二通行帯に移っておかなければいけません。

さもないと、信号の「左折のみ進行」フェーズで直進の青を待っている間、
左折車が次々と横スレスレを通過していく事になります。
(横断歩道が無いので、左折車は徐行しません。)

さらに、この交差点はすぐ南に別の交差点が近接しているので、
車線変更が可能な区間は約30mしかありません。

信号の点灯パターンもかなりイレギュラーなので、
この交差点を初見でいきなり直進しようとするのは無謀です。

実際、私が初めて通った時は交差点の構造把握が間に合わず、
車の流れに押されて強制的に左折させられる形になりました。



その他の通過パターンはどうでしょうか。


北から西へ右折
交差点内に待機場所が無く、
二段階右折用の信号機も見当たりません。

東から北へ右折
交差点内に待機場所が無く、
信号制御も変則的なので
二段階右折は現実的に不可能です。

西から南へ右折
通行帯は左端から左折レーン、右折レーン、右折レーンで、
この交差点が実質、丁字路扱いである事が分かります。

信号は「左折のみ進行」のフェーズは無いので、
普通に第一通行帯から二段階右折(*)ができそうです。

*
丁字路でわざわざ二段階右折しなくても別に危なくないのでは、
車と同じように右折できるのでは、と思われるかもしれません。

しかしこの交差点では右折車の動線の曲率半径がかなり大きいので
右折車の速度が高く、もし交差点内で強引に追い越しを
仕掛けられると非常に危険です。